2015年12月13日日曜日

シンパシーカードのエッセンスを詰め込んだ新しいパッケージ

先日発表した碧香堂の新しいグリーフケアギフトパッケージ


 









欧米で盛んなシンパシーカードの習慣を日本風にアレンジした、新しいパッケージです。

欧米には、友人や知人が身近な人を亡くしたことを知った時、お見舞いのカードを送る習慣があります。
このカードは「シンパシーカード」「コンドレンスカード」と呼ばれ、様々なデザインや文言があります。
亡くなった方との関係やお見舞いの気持ちに合わせてカードを選ぶことができます。

碧香堂では、アメリカやフランス・イギリスなどのシンパシーカードを調査してきました。
(当ブログのタグ:シンパシーカードで過去の関連記事がまとめて読めます。)

日本では、訃報を知った時に、ご遺族へお線香やお香典、花などを贈る習慣がありますが、そこには選択のバリエーションはとても少ないです。
「失礼にならないこと」が重視され、無難で無個性なギフトが主流を占めています。


碧香堂の新しいグリーフケアギフトは、10種類のタグを選んで添えることができます。


モダンなデザインに、お見舞いの言葉を英語で表記。

シンパシーカードでよく見かけるフレーズから、「遺族としてこんな言葉がうれしい」と感じるものを選びました。

近年増えてきている「ペットを亡くした方への贈り物」にも対応できるよう、動物のアイコンも用意しました。





「カー ドだけではなんだか気が引ける」という日本の文化にあわせて、碧香堂のお線香とろうそくのもセット。

箱の内部には

"故人様のご冥福を心よ りお祈りいたします。大切な方との対話の時間にいろどりを添えられれば幸いです。
どうぞお身体を大切にお過ごしください"

というメッセージを記しました。

 
これが、碧香堂の提案する「日本版シンパシーカード」。

名古屋市の国際デザインセンター様に協力を仰ぎ、デザイナーの方にデザインしていただきました。


「失礼にならないこと」よりも「ご遺族の心情を思いやる気持ち」を優先させた新しいギフト。


この冬、かつての私のようなご遺族にこのギフトを届けられたら嬉しいです。




2015年12月9日水曜日

ブログ引っ越しました

ご無沙汰しております。碧香堂店長のかとうです。

この度ブログを引っ越すことに致しました。

様々なサービスを下記の観点で比較。

・碧香堂のイメージに合ったブログデザイン
・無料でも広告非表示
・商用利用が公式に認められている

その結果こちらのbloggerさんにお世話になることにいたしました。
Google+の仕組みを完全に把握した訳ではないのですが、検索対策にもよさそう。

移行用のインターフェースがなくツールが存在しないのが難点でしたが、
助っ人Yさんが力技で移行してくれました。

Yさん、ありがとう!!

碧香堂サイトでのリンク修正などが手つかずという問題もあり、しばらくは既存のブログも残します。
様子を見て徐々に移行します。

新商品も発表し、新たなスタートを切った碧香堂。
より多くのご遺族にグリーフケアの概念を伝えるべく、今後も挑戦をし続けます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 新商品
新商品★5種から選べるグリーフケアギフト




2015年11月13日金曜日

いたちごっこ

先週、碧香堂はメッセナゴヤ2015という展示会ではじめてのチラシ設置を行いました。

名古屋市の「デザイン活用支援事業」の紹介コーナーを使わせていただけたのです。
事業の概要を説明するパネルの前に
この展示会は4日間行われるのですが、私が現地に行けるのは2日目だけ。

開催前日までにブース責任者の方にお渡しできたチラシは50部弱。
2日目の朝に行ってみると、残りがとても少なくなっていました。
「これではいけない!」と持参したチラシ300部を追加で設置。


しばらく他のブースをまわった後、夕方再びチラシの様子を見に来ると、また激しく減っていました。
ざっと見て200部は減った様子です。
「こんなに減ってる!」
「私が見ている間はそんなに人通りがないのに、いったいどんな人が持ていったのだろう!!」
「明日も補充しなければ・・・!」

戸惑いながらも喜んだ私は、翌日の朝、展示会に行く同僚に碧香堂の追加チラシを託しました。
その数ざっと300部。
最終日まで在庫が足りるのか心配ですが、そんなにたくさんチラシは刷らなかったのだから仕方ありません。

「置いておくだけれあんなにはけるなんて、もっと刷ればよかった!」とやきもきしていると
facebookで元の職場の同僚が写真付きで私のチラシ設置の様子を投稿してくれました。
なんと、またしても残り100部弱に減っているではありませんか!

「あの写真は何時ぐらいのものなのだろう」
「最終日が一番人出が多いと聞いている。私は重大な機会損失をしてしまったのでは」
しかし会場に行くことはかなわず、私はひとり悶々としていました。


そして翌週。ブースの責任者の方と打ち合わせをする機会がありました。
私が開口一番「チラシ、あんなにはけるなんて感激です。追加しても追加しても、なくなっちゃって!」
と伝えると、責任者の方は苦笑しながら教えてくれました。
「犯人はかとうさんだったのですね。
チラシって沢山置いてあると誰ももらってくれないんですよ。
残り少ないと思わせないと取って行ってもらえないんです。
僕が少しだけ置くようにして様子を見て補充しようとしていたのに、見る度にどーんと増えていて、
一体誰が!と頭を抱えていたのです」

なんと。そんな工夫をしていただいていたとは。ということは私が追加したチラシは・・・・。
混乱する私に向かって、彼は容赦なく言いました。
「500部ほど残ってますので、今度取りに来てくださいね」

来週取りに伺います。


ps.ちなみにチラシは、年配の方々が文例に目をとめて「こういうの必要なのよね」と取って行ってくれていたそうです。

2015年10月22日木曜日

PL保険加入

販路拡大に備え、PL保険に加入しました。
正式名称は「生産物賠償責任保険」。
輸入品は、輸入者=製造者とみなされるので、製造メーカーと同等の責任が問われるのです。

輸入の本などに「商工会議所を通じて加入する」と書いてあり、
商工会議所に入会する際も「うちを通じて保険に加入すると団体割引が受けられます」との説明がありました。

そこで入会後、早速手続きを行ったのですが、すんなりとはいかず。
「え、そうなの?!」ということが多々あったので記録しておきます。

1.担当の経営相談員さんに相談。
2.さっそくパンフレットを事務所ポストに入れてくださる。
3.しかし、申込書が見当たらない。問い合わせたところ、商工会議所の本部に問い合わせてくれとのこと。
4.商工会議所本部(保険の担当部署)に問い合わせる。
5.2と同じパンフレットが送られてくる。またしても申込書なし。
6.再度問い合わせると「まず保険会社を選んでくれ。この先は保険会社が説明と手続きを行う。
保険の内容はどの会社でも同じだ」とのこと。
7.選んだ保険会社からコンタクト有り。直接会って説明するとのこと。取扱い品目と前年度売上高を伝える。
8.保険会社の担当者が来訪。見積もりの提示。契約は後日改めてとのこと。
9.
保険会社の担当者が再来訪。ここでようやく契約書記入。前年度売上高が分かる書類を提出。押印。
10.保険費用の支払いは郵便窓口で。ATM不可とのこと。平日昼間に窓口へ。
11.保険会社の担当者が三度来訪。10の支払伝票を9の契約書に添付。

ここまですったもんだして、私が支払った保険料はたったの千円。
商工会議所の会員なので団体割引を受けているそうなんですが、それにしたって
パンフレット印刷代+パンフレット郵送費+商工会議所さんの人件費だけで足が出そうです。
保険会社の担当者の方の人件費と交通費なんてとてもとても!という感じ。
ネットでサクッと申し込めないものだろうか、と思っちゃいました。

ちなみにPL保険は、どのこの会社でも7月1日が切り替え日。
保険への加入をするならば7月1日付加入が最もお得だそうです。
 

2015年10月16日金曜日

グリーフケアギフトとは

新商品開発やチラシの作成を通じて、改めて「グリーフケアギフトとは何か」を考える機会が増えてきました。

今までホームページ(碧香堂ショップサイト)では
贈ること・受け取ることでグリーフケアが可能なギフト
と定義していましたが、もう一歩具体的にしたい。

そこで考えたのが
・故人の個性を尊重した選択ができること
  ~画一的な品でなく、色や形の選択肢(バリエーション)があること
・遺族の心のケアを意識した言葉を添えられること
  ~メッセージカードや手紙を添えられること
の2点の定義です。

2点目の「遺族の心のケアを意識した言葉」はもう少し分解が必要です。

それってどんな言葉だろう?と考える際に参考になるのが、
「これまで調査してきた欧米でのシンパシーカードの文言」であり
「グリーフケアの精神に乗っ取った言葉」
になると思います。

グリーフケア関連の文献を読んでいて目につくのは「遺族にこんな言葉をかけるのはやめましょう」
という禁止や否定の言葉の羅列。
「ではどんな言葉をかければよいのか?」にふれた文献は少ないです。

また、グリーフケアギフト事業を続けていると
「友人・知人が悲劇的な死別をして励ましたいのだが、どうしてよいのか分からない」
といった喪の体験について相談を受ける機会が多く、
ネット上の質問サイト等を見ていても「遺族に何か言葉を掛けたいけれどどんな言葉をかければよいのか分からない」
という悩みは多く存在するようです。

しかし碧香堂のメッセージ添付サービスをご利用いただくお客様の中には
感動的なオリジナル文章を作成されている方が多数いらっしゃいます。
「自分が死別直後にこんな言葉をかけられたらとてもうれしかったであろう」という文面の数々。
そんなお客様にヒントをいただきながら、碧香堂は「どんな言葉をかければよいのか?」を
追及してゆきたいと考えています。

遺族としての気持ちや感情を説明するだけでなく、論理的・体系的にまとめる。
もしくは、誰もが「こんな文章がよい」と納得する説得力のある例文を提示する。

正解のない難しい道ではありますが、「難しい問題ですよね」で片づけず、
よりよい方法を提案できるようになりたいと思います。

ご意見・ご感想などありましたら碧香堂の問合せフォームからお気軽にお寄せください。
皆様の貴重なご意見を参考にさせていただきます。



写真は、今までに収集してきたシンパシーカードの一部。
左からイギリス・アメリカ・フランスのものです。

2015年9月22日火曜日

ハワイのシンパシーカード-売り場編

家族の長期休暇に付き合って、ハワイに行ってまいりました。

創業準備を始めて以来、海外旅行=仕入旅行だった私。
4年ぶりの純粋な旅行です。

家族の手前、「旅行中はお仕事しません!」と宣言したものの、ショッピングの合間を縫ってシンパシーカードをチェック。
3エリア5店舗の売り場でシンパシーカードの調査をすることができました。

ハロウィン前のシーズンということもあって、通常とは少し異なる構成なのかもしれませんが、
アトランタと比べてハワイでは
・鮮やかな色合いのカードが多い(ハワイのカード会社のものは特に)
・文言がややダイレクトな傾向
・シンパシーと同等以上に「Take Care」のカードが多い
のように感じました。

今回は、まずカード売り場の様子を紹介していきます。

■アラモアナセンター付近
1)アラモアナセンター内のカードショップ

観光客向けのお店なのか、シンパシーカードの取り扱いは少な目。これだけでした。


2)アラモアナセンター近くのウォルグリーン(walgreens)
1Fはデリや食料品・お土産品。2Fには化粧品やハロウィングッズなどがあり、大きなカード売り場がありました。
客層は観光客と地元の人が1:1くらい。


シンパシーカードはごく普通の1割弱程度の広さ。


3)同じくアラモアナセンター近くのウォルマート(Walmart)
ウォルグリーンよりローカル度が高まります。巨大なカード売り場が。


お誕生日カードは相手別(父・母・祖父・祖母・姉妹・兄弟)、年齢別と多種多様。
シンパシーカードは宗教・非宗教・サポート・あなたを想うなどの種類があります。


アメリカの子供を亡くした母親が「近年まで子供の死は忌むべき存在でなかったものにされてきました。
子供を亡くした方用のシンパシーカードが登場したのはごく最近のことです」と書いていたのを思い出しました。


■カハラモール
4)カードショップ
カハラ地区は高級住宅街と言われていて、少し高級感のあるショッピングモールです。
アラモアナショッピングセンターのカードショップよりは小さいお店なのですが、シンパシーカードの比率は高めでした。
オシャレな店内に、アトランタのアメリカズマーケットで遭遇して「うひゃぁ」と思った漢字カードが。

それ以外はハイセンスなカードが並んでいました。


■ワイキキ・クヒオ通り
5)フードパントリー
オアフ島の中心地・ワイキキにある庶民的なスーパーマーケット。

他のお店と比べてポップでコミカルな柄が目立ちました。
お見舞いのカードの中にはこんなものも(この写真をとっていたら、地元のお兄さんに笑われました)。
シンパシーカードの比率は高め。6枚セットのものもありました。
他のカードと違って落ち着いた色合いが中心です。

以上、ハワイのグリーティングカード売り場とシンパシーカードの取扱い状況でした。
次回はカードの内容についてレポートします。

2015年9月9日水曜日

9/11-9/28臨時休業いたします

誠に勝手ながら、碧香堂は明後日9月11日(金)から9月28日(月)までお休みをいただきます。

この間、受注発送業務はもとより、メールの送受信ができません。
9月11日(金)0時以降にいただいたご注文へは、29日以降に順次対応させていただきます。

ご迷惑おかけして申し訳ありません。


実は、家族が勤続25周年の特別休暇を4週間いただくことになり、
私も2週間だけお付き合いすることにいたしました。

様々なお話をいただいている最中のことで気もそぞろな休暇になりそうですが、
家族の協力があっての碧香堂。

一生に一度のことなので家族サービス(?)に専念いたします。

年末年始の繁忙期を乗り切るための英気を養えればと思います。

2015年9月6日日曜日

VIPルーム@東京ギフトショー

何度目かになる東京ギフトショーへ行って参りました。
有明駅から会場の東京ビッグサイトへと歩く道。


今回は、アリババの広告が目立ちました。
もはや「通い慣れた道」と言っても過言ではないでしょう。
しかし、今回の私はいつもより少しだけテンションが高いです。

今回は、なんと『VIP招待状』をいただいたのです。
オープニングセレモニーにも参列できるというこの招待状。
セレモニーの開始時間は9:00ということで、前日2:30まで資料作りに追われた私は参加を断念してしまいましたが、
VIPルームも使用できるという情報に、期待に胸が高まります。

2013年の2月にはじめて足を運んでから、5回目の東京ギフトショー。
今回は日帰りかつ夕方に霞が関での打ち合わせがあるので、4時間半だけの滞在。
効率よく回らねばなりません。

そしてその打ち合わせのための荷物がずっしりと重く・・・到着後すぐに東ホールのVIPルームへ直行。
こちらでは無料で手荷物の一時あずかりがあり、お茶とお菓子もいただくことができました。

飲み物はコーヒー(インスタント)、緑茶、ジュースなど7種類くらいから選べ、
お菓子は紙皿に各種お菓子を盛り合わせたものが自動的に運ばれてきました。

バッグは受付でいただいたものです。記念すべき80周年!
首から下げる入館証にも「VIP」の文字が躍ります。



手荷物預かりは、傘もOK。
会場にもコインロッカーや有料の預かり所がありますが、長蛇の列になていることもしばしば。
地方から参加する者にとってはありがたいサービスです。

まだお取引させていただいていない会社の方からこのような招待状をいただくとは、
実力というよりは幸運な出来事のような気がしますが、
ぜひお取引させていただきたい会社だったのでうれしかったです。


今までは孤独な道のりでしたが、今回はエキシビターにも参加者にも知り合いがいっぱい。
よろず支援拠点勤務でのご縁を(勝手に)心強く感じながら、
商談に向かうことができました。

お時間頂いた皆様、よいお返事をお待ちしております!

2015年8月28日金曜日

Facebook活用法(始め方)@創業道場

私が派遣社員として働きていた頃、体調を崩して1週間ほどの休暇を取ったことがありました。
「明日から復帰だ」という日の夜、新聞で「創業道場受講生募集」という記事が目に留まりました。

公的機関である産業支援機構が、創業者を育成するスクールを運営しており、
年に2回あるスクールの受講生を募集しているとのこと。
漠然と「バンコクで出会ったあのお線香とろうそくが日本で買えるようになったらいいのに」と思いながらも
具体的な行動に至っていなかった当時の私にとって、何かのヒントになりそうな記事でした。

幸い翌日の復帰日はノー残業デー。そしてその場所は勤務先と同じ駅の近くにありました。
それまで、そういった支援センター的な存在を全く知らなかった私は、
職場復帰に対して感じていた不安でおっくうな気持ちを拭い去るためにも
「終業後、ここの様子を見にいってみよう」と思い立ちました。

それが私と現在の職場のファーストコンタクトです。


創業道場では、15人程度の定員制で、半年間かけて起業に必要な様々な知識を学びます。
最終日には事業計画をプレゼン発表。
半年間共に学んだ仲間とは、情報交換をしたり励ましあったりと、今でもよい関係が続いています。

そんな創業道場では、5人のアドバイザーの先生方による講義だけでなく、卒業生による講義もあります。
起業体験を語ったり、特定の分野の技術を伝える講座だったり。
ここに講師として呼ばれるということはある程度起業が成功している証であり、
かつての自分と同じような悩みを抱えている人へ、何らかのヒントを与える力があるということです。

私は講義を受けながら、ひそかに「いつか自分も伝える立場になりたい」と思いました。
未経験ではじめる輸入・ネットショップの世界だけれど、それくらいは語れるくらいにならなければと考えていたのです。


そんな私の卒業発表の資料が、現在の上司の目に留まり、思いがけずIT相談員としての仕事がはじまりました。
そして、そこでのセミナーを創業道場の担当者の方が聞いてくださり、卒業生講師として今回お声がかかったのです。

予定していた「輸入・ネットショップ」ではありませんが、創業前からずっと事業に活用しているフェイスブックがテーマ。
様々な体験をまじえながら「等身大」を意識して語ったところ、
活発に質問をしていただけ、アンケートでもよい評価をいただくことができました。
後輩のお役に立てたことは嬉しいですし、「今までのセミナーとは違ったフランクな雰囲気」という新しい試みが
成功したことも嬉しいです。

さて、そんな講義をした手前、毎週のフェイスブック投稿を欠かすことができなくなりました。
恥ずかしい思いをしないよう、より計画的な投稿作業を心がけようと思います。

2015年8月18日火曜日

バンコク爆破事件

バンコクで痛ましい事件が起こってしまいました。

爆弾が仕掛けられていたのは、エラワン寺院。
私がバンコクへ行くたびに足を運んでいる思い入れのある場所です。

第一報を知ったのは、タイに住むフェイスブック上の知人の投稿で。
帰宅後にTVで映像を見た時にはショックを受けてしまいました。

私がはじめてタイを訪れたのは、息子との死別後間もない2008年。
駐在員の妻としてバンコクで暮らす幼馴染を訪ねる旅行で、観光の一環としてエラワン寺院に足を運びました。
ガイドブックで「何でも願いをかなえてくれる寺院」と読んだのですが、
自分自身に「お願いしたいことが何もない」ことに気が付き、途方に暮れてしまいました。

バンコクを再訪したのは2010年。
海外社会人インターンとして働きながらの、1か月の滞在でした。
滞在中は社用車で移動することが多かったのですが、エラワン寺院の前を通ると、
運転手の方がハンドルから手を放してワイ(合掌)をすることにヒヤヒヤ&カルチャーショック。
無事勤務を終える頃には、私はバンコクをすっかり好きになり、
最後の週末に一人でエラワン寺院を訪れ、「またこの場所を訪れられますように」とお願いしました。

2年後の2012年に、今度は起業準備のためにタイに再訪。
はじめてのギフトショーでの商談をなんとか終え、今度はネットショップの立ち上げだ!と張り切って
「商売を無事にはじめられますように」と祈願しました。

1年後の2013年には、再度ギフトショーを訪問。
とても渡航費用が出るほどの売上はなかったのですが、創業補助金の助けがあって再びギフトショーに参加できたのです。
事業の発展スピードの遅さに歯がゆさを感じていたのですが、
この寺院を訪れることで「それでも1年前に比べたらずいぶん進展した」と思い直すことができました。
そこで、お礼に小さな像を奉納。
私のために踊ってくださる楽団を見ながら、「次はもっと大きな取引ができますように」とお願いしました。
あれから2年。いまだにそのお礼をしに行けてはいない中での今回の事件。
創業当初のひりひりとした自分の想いが思い出され、
犠牲になった方とそのご家族の心情を想い、一人胸を痛めました。

碧香堂事業のきっかけから節目ごとに訪れているエラワン寺院。
これからも私と碧香堂にとっては大切な場所です。

次に訪れることができたら、バンコクの平和とタイの繁栄を祈りたいと思います。

2015年8月16日日曜日

名古屋の画材店

少量から注文できるネット専業の印刷会社。
各社しのぎをけずっており、請求すれば印刷用紙のサンプルを送ってきてくださいます。

有料でためし刷りを行うこともできますが、送料を考えるとかなりの割高になってしまいます。
しかし、市販の印刷用紙では雰囲気が出ません。
どうしたものかと悩んでいると、お世話になっているデザイナーさんから
「試作段階では、紙を取り寄せて家庭用プリンターで印刷してみては?」
とアドバイスをいただきました。

「特殊な紙」が手に入る名古屋市内のお店をリストしてみたところ、こんなラインナップになりました。

■ロフト名古屋(矢場町)
http://www.loft.co.jp/shop_list/detail.php?shop_id=295
紙関係は4Fの製図コーナーの近く。
052-219-3000(代表) 10:30~20:00

■キンコーズ(名駅・伏見・栄・池下)

http://www.kinkos.co.jp/store/nagoya.html
在庫があれば、安い。取り寄せ不可。
24時間営業。

■世界堂名古屋パルコ店(矢場町)
http://www.sekaido.co.jp/shop_nagoya.html
営業時間 : 10:00~21:00(年末年始を除く)
定休日 : 名古屋パルコ休館日


■セントラル画材(久屋大通)
https://www.central-gazai.co.jp/access.php
1F セントラル プリントファクトリー
Tel:052-953-8628 Fax:052-951-2641
出力・加工受付業務 クロマテック製作
●年中無休(夏季・冬季・臨時休業除く)
●営業時間 月曜~土曜日:AM9:00~PM7:00
日・祝:AM10:00~PM6:00(受付・引取のみ)

■ペーパーボイスヴェラム(国際センターと丸の内の間)
http://www.heiwapaper.co.jp/shop/shop.html
電話番号    052-223-2314
営業時間    9:00am ~ 5:00pm(土日祝休み)
デザイン関係の方の支持が高いお店。

世界堂さんはベテランさんっぽい店員さんが「私が聞いたことがない紙なので、当店での取り扱いはありません」ときっぱり。
「セントラル画材」さんと「ペーパーボイスヴェラム」さんは取り寄せに慣れている様子でした。
紙のサイズが「半裁(788×540mm)」「四つ切(540×392mm)」と特殊で戸惑いますが、皆さん親切でした。

勤務後に取りに行かなければなので、今回は営業時間の長い「セントラル画材」さんにお願いしました。
自分で上手にカットする自信がないので、店頭でA4サイズに切って頂きました。
1カット50円。

こうして私は、A4サイズの特殊用紙を入手しれたのでした。
印刷するは少々緊張いたします。

2015年8月6日木曜日

水面下

早朝、ミッドランドスクェアの地下を通る機会がありました。
名古屋では一番の高級ショッピングビルとされていて、数多くのブランド店が入居するこのビル。
着飾った買い物客が行きかう日中とは違い、開店準備をする店員さん達が忙しそうに歩き回っています。


きっとどこかのお店の店員さんなのでしょう、
スタイリッシュなスーツに身をつつみ、台車を押している若者とすれ違いました。
ふと台車の上の段ボールに目をやると「ピエール・マルコリーニ」のロゴ。

店頭ではきらびやかに飾られている高級チョコレートも、
お店に届くまでは何の変哲もない普通の段ボールで運ばれていることを初めて知りました。
創業後、私は多くの経営者の方と知り合うことができました。
何人も従業員を雇い、順調そのものに見える経営者の方も含まれます。

当初は「近寄りがたい存在だ」と思っていても、時間が経ち親しくなってくると、
そういった方も自分と同じように日々悩み工夫し努力し続けている、ということが見えてきます。

販路開拓の為に何日も屋外の店頭に立ったり、毎週新幹線で遠くまで通ったり。
頭を下げて臨時スタッフを集めたり。
今週はそんな姿を目にすることが続きました。
先週の誤発送を反省していた最中だけに、印象に残りました。

あのピエールマルコリーニだって、普通の段ボールに入って人の手で運ばれているように、
華やかで順調そうに見えるお仕事も、きっとその水面下には多くの努力や工夫があるのです。

コストを削減するところは削減して、より効率の良いやり方を模索する。
そこには当然泥臭い仕事も存在する。
地道な作業の積み重ねで、事業は大きくなっていく。
「自分一人でひたすら努力する」だけではだめで、
「仕組み」を考え構築する時間を意識して作らなければいけない。
そんなことを実感しました。


「タイで1か月働いてみよう」と決意した日から5年目の夏。

いつもと通勤経路を変えてみたのがきっかけで、思わぬ意識の切り替えがができました。

2015年7月31日金曜日

名古屋市デザイン活用支援事業

密かに応募していた補助事業に採択が決まりました。

名古屋市が実施する「名古屋市デザイン活用支援事業 デザインアドバイス」。
採択されると、5万円の自己負担で30万円分のデザインアドバイスをデザイナーさんにしていただけるという事業です。
名古屋市デザイン活用支援事業 http://www.idcn.jp/design_support/advice
昨年、よろず支援拠点の仕事で知り合ったデザイナーさんに
「応募用紙も簡単で使い勝手がよいですよ」と教えていただいたこの事業。
A4の簡単な応募用紙に記入をすると、コーディネーターの方が事業所に訪問してヒアリングをしてくださり
その情報を基に審査が行われる、という形式です。

例年は倍率が1.2倍程度と聞いていたのに、今年は倍率が約2倍とのこと。
どきどきしながら結果を待っていましたが、一昨日よい知らせが届きました。

碧香堂にとってずっと課題だった「オリジナル商品」「オリジナルパッケージ」を支援していただこうと考えています。



今までこのページで「創業補助金」や「小規模事業者持続化補助金」紹介してきましたが、これらは全国規模のもの。
それとは異なり、各都道府県や自治体が独自に行っている補助金があります。
今回の「名古屋市デザイン活用支援事業 デザインアドバイス」もその一つ。

そういった補助金を調べるのは大変ですが、中小庁のポータルサイト「ミラサポ」の「施策マップ」を使えば
横断的に補助金を検索することができます。
みなさんの自治体にも、素敵な補助金があるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
施策マップ@ミラサポ https://www.mirasapo.jp/measure_map/index.html

2015年7月24日金曜日

セミナーラッシュ

今週はセミナー・ラッシュ。3か所でセミナー講師を務めました。

■平成27年度経営指導員等応用研修会特別コース「ITを活用した経営支援」
主催:愛知県商工会連合会・名古屋商工会議所
日時:名古屋会場 平成27年7月21日(火)10:00-12:30
         岡崎会場    平成27年7月24日(金)10:00-12:30
場所:名古屋会場 あいち国際ビジネス支援センター セミナールーム(100名)
   岡崎会場 愛知県西三河総合庁舎 10階大会議室(60名)
内容:
愛知県よろず支援拠点の紹介
ITとは何か、インターネットとは何か
情報システム開発における要件定義の重要性
無料ホームページサービスを活用したホームページ作成支援事例
SNS活用支援事例(フェイスブックページ作成のすすめ)
クラウドソーシング・クラウドファウンディングの紹介
ミラサポ専門家派遣を活用したデザイン支援 など

キーメッセージは「ITは怖くない」「ITは経営支援のツールとして有効」です。
「ITアレルギーの方も多い」とのことなので、基本用語の解説から。
・IT企業が次々と生み出す言葉に惑わされない。
・ITを作っているのも人間。
  将棋の対決で「コンピュータ対人間」とあおられることが多いが、
  あれはエンジニア対棋士である
などを余談としてお話しました。
■フェイスブックのビジネス活用
主催:三重県玉城町商工会
日時:平成27年7月22日(水)19:00-21:00
場所:三重県玉城町商工会会議室(約20名)
内容:
フェイスブックとは何か
フェイスブックの特徴
フェイスブックページを作るメリット
フェイスブックページの作り方・活用方法
グループの作成と活用方法
ホームページとの連携方法 など

会場入りしてすぐに参加者の方からご質問を頂戴しました。
どこかで会ったような・・・と思ったら、今年1月に行った三重県よろず支援拠点でのセミナーの参加者様。
前回の私の話を気に入ってくださり、商工会の方に「あの先生を呼んで下さい」とリクエストくださったのだそうです。
感激でした。

参加者の皆様はとても熱心で、活発に質問もいただきました。
商工会の皆様も大変親切で、思ったより遠く帰りが大変だったのですが、皆様とお会いする機会をいただいて
ありがたいことだと思いました。

玉城町はお城のある素敵な街並み。
時間がなくて街を歩けなかったのが残念でした。機会があればぜひ再訪してみたいです。

セミナー終了後に商工会の受付で。
昨年9月に突如始まったITセミナー講師業。
試行錯誤した結果、IBMでのシステム開発経験+創業体験+愛知県よろず支援拠点での相談実績を組み合わせて
「私にしかできないお話」をすると喜ばれる、ということが分かってきました。

今後も7/31よろずITセミナー「無料ではじめるホームページ」,
8/4,8/21よろずITセミナー「ネット活用で業務効率化」、9/1「無料ではじめるホームページ」@津島商工会議所、
9/4,9/30よろずITセミナー「画像編集入門」
とセミナーが続きますが、初心を忘れずに誠意を込めて参加者の皆さんの時間を有意義なものにしてゆきたいと思います。

2015年7月16日木曜日

思い入れのある場所

先月末、自宅兼事務所を移転しました。

私にとって旧居は、結婚生活のほとんどを過ごし、息子と住んだ唯一の家。
もっと感傷的になってしまうかと危惧したのですが、幸か不幸か公私ともに多忙を極めたため、それどころではありませんでした。

怒涛のような引っ越しが終わり最後の掃除を済ませた後、様々な事情がかさなり
一人っきりで空っぽの家にぽつんと滞在することになりました。

一通り部屋を見て回った後、私の足が自然に向かったのはキッチン。

夕刻の台所に佇んでいると、様々な日々が思い出されてきました。

つわりと戦いながら職場から帰った後に必死で料理した日々。
新生児育児の合間に曲芸のように昼食をつくった日々。
私が料理をするのをベビーチェアに座りながら満足げに眺めていた息子。
離乳食に悩み食べてくれなかった食器を洗いながらため息をついた日々。
入院が決まった夜に不安になりながらも、いつもより手間をかけて夕食をつくったあの日。
半年ぶりに一時帰宅したものの、料理をする暇がなくお湯を沸かしてお茶だけ淹れた日。
退院後、食事の後片付けをする夫を三脚にのぼって見るのが好きだった息子。
容体が急変し病院を死亡退院したものの現実が理解できず息子の分も盛り付けてしまったあの日。
食欲をなくした夫に何か食べさせなければと義務感で台所に向かった日々。
夕食をつくることだけが「私のやるべきこと」だった日々。
職場復帰後、倒れそうになりながら夕食をつくった日々。
創業を志しタイへ渡り、帰国した日にまずお味噌汁を作ったあの日。
初めての受注を記念して、昼間から煮込み料理を作った日。
事業計画書作成に煮詰まる度に台所で現実逃避した日々。

「私はどんな日にも欠かさず台所に立っていたのだ」と灌漑深くなり
「自分にとって一番思い入れのある場所が台所だったとは意外だ」と唸ってしまいました。

内に内に篭り、喜びも悩みも挫折も沢山味わった10年間。
どんな日も、私はとにかく台所に立っていたのです。

曲がりなりにも社会復帰を果たし、最近はとにかく多忙な日々を送っていたため忘れがちだった過去。
「よくここまで回復できた。我ながら頑張ったなぁ」と、改めて自分に感心してしまいました。

自分の実力不足で歯がゆい思いをすることも増えてきただけに、
最後の最後に、自分一人で振り返りを行う時間が与えられたのは、
誰かからの何かのプレゼントだったのかもしれない、と思いました。




新居では、碧香堂事業の為のスペースをしっかり確保。
来客があっても慌てず打ち合わせができ、いつでも取材が受けられる体制も整いました。

思いもよらず歩むことになった創業の道ですが、初心に戻って頑張ろうと密かに決意しました。

2015年7月10日金曜日

ミラサポ専門家派遣

今週、碧香堂はプロダクトデザイナーの先生に新商品のパッケージを相談しました。
碧香堂にそんな費用が?!と驚かれるかもしれませんが、からくりがあります。

「ミラサポ専門家派遣制度」という制度を活用しました。

「ミラサポ」は中小企業庁が運営する、中小企業・小規模事業者の未来を支援するポータルサイト。
未来をサポートするので「ミラサポ」です。
補助金・施策情報が一括検索できたり、何かと便利なサイトなのですが、目玉は「無料専門家派遣」。

中小企業・小規模事業者ならば、誰もが1年に3回まで無料で専門家の指導を受けられるという
大変ありがたい制度が用意されているのです。

従来は、税理士や中小企業診断士といった士業の専門家の登録が多かったそうなのですが、
近年では企業OBやデザイン関係の専門家の登録も増えています。

1回の指導は6時間までで、1時間でも6時間でも1回。
同じ専門家に3回依頼しても、毎回違う専門家を指名してもOKです。

まずは会員登録し、次に企業情報の登録。
そして支援を受けたい専門家を選び、商工会議所や金融機関などの「地域プラットフォーム機関」に派遣を依頼します。

派遣の効果を高めるために、現状の自社の課題を明確にし、専門家に期待する支援を明文化。
そしてそれによる効果まで認識して依頼する必要があります。

専門家の先生には、国から謝金と交通費が支払われます。

碧香堂は、新商品のパッケージを相談し、「こうするには、こんなコストが発生する」など具体的なアドバイスをいただきました。
そして、印刷会社に頼む際の注意点や、お線香の色合わせまでアドバイスしていただくことができました。
自分では絶対に選べなかった、オシャレな色合わせ。
専門家の力ってすごいなと改めて思いました。


碧香堂は「一人でやるから無駄がないしリスクも低い」と思って個人事業主での起業を選びましたが、一人での事業展開に限界を感じる今日この頃。

様々な方との協業を通じて、次のステップを考えていこうと思います。


ミラサポ:https://www.mirasapo.jp/
専門家派遣制度:https://www.mirasapo.jp/specialist/index.html

2015年7月3日金曜日

小規模事業者持続化補助金

実は、碧香堂はこっそり「小規模事業者持続化補助金」に応募していました。
本日無事採択が発表され、ようやくご報告できることになりました。

碧香堂は、今年末の「喪中見舞」シーズンに向け、シンパシーカードの開発と普及に取り組む予定なのですが、
今回の採択により、その開発試作費用や、販売促進のための交通費などを補助していただけることになりました。

「喪中欠礼状をもらったら、シンパシーカードを!」という提案をしていければと思います。
また、この取り組みにより、以前よりお客様からご要望をいただいていた
「気軽に贈れる1000円以下のグリーフケアギフト」の開発も同時に実現する予定です。

本日、採択が発表されたので、ようやく堂々とご報告することができますアセアセ

小規模事業者の事業継続のために設けられたこの補助金は、小規模基本法に基づいたもの。
事業を実施するエリアの「商工会議所」もしくは「商工会」の指導を受け、提出します。
それぞれの会員である必要はありません。
開発費や販路開拓の2/3の金額が50万円まで補助されます。
(=75万円使うと50万円いただける、という意味です。)

本日、追加募集も発表され、7月31日締め切りとなっています。
興味のある小規模事業者の方は、下記リンクから募集要項を読んでみてください。

■小規模事業者持続化補助金 3次募集 (2015/7/31締切)
商工会議所サイト http://h26.jizokukahojokin.info/
商工会サイト http://www.shokokai.or.jp/?post_type=annais&p=2504

まずは自分が事業を営む場所が「商工会議所」「商工会」のどちらに属するか、要チェックです。

2015年6月26日金曜日

フューネラルビジネスフェア2015

去る6月9日にパシフィコ横浜で行われた「フューネラルビジネスフェア2015」へ行ってきました。
http://sogo-unicom.co.jp/pbs/fair/fbf/2015/index.html

これは「綜合ユニコム」と「月刊フューネラルビジネス」が主催する「葬祭サービス産業関係者のための総合展示会」で、
今回は143社/231ブースが出展。2日間で11,235名の来場があったようです。

創業準備中に線香・ろうそく業界の市場動向を調べていて知ったのですが、
葬儀業界には、「月刊仏事」と「月刊フューネラルビジネス」という2大専門誌があり、
月刊仏事の発行元「鎌倉新書」はいいお墓.comなどのサイト運営が得意
対する月刊フューネラルビジネスを発行するは「綜合ユニコム」はこの展示会やセミナーを得意としているようです。


「輸入小売りをやるなら東京ギフトショーで勉強して、いつかは東京ギフトショーに出展を!」というのが
輸入業界の決まり文句ですが、私は何度足を運んでも東京ギフトショーに出展しても
碧香堂のグリーフケアギフトを普及できるイメージがわかず悩んでいました。

そんな時にフューネラルビジネスフェアの存在を知り、「碧香堂が出展するならこっちかも」と期待。
昨年は愛知県よろず支援拠点の立ち上げでとても行けず、今年念願の訪問となりました。
来訪者受付の様子。出展者も来訪者もダークスーツの方が大多数でした。

気になる展示内容は
・葬儀関連用品(花・棺桶・装束・照明などの演出・スタッフのユニフォーム)
・香典返しの提案(含む包装紙)
・資格関連団体
・IT系(顧客管理・Web・印刷システム)
・手元供養関連
といった内容でした。
思ったよりもIT関連ののブースが多く、


また、手元供養関連で「遺骨をダイヤモンドにする」というサービスを行っている会社が複数あり
遺族の一人として、個人的に惹かれてしまいました。

骨や髪の毛から人工ダイヤモンドを作ることができ、
子供の骨では量が足りないことが多いので、遺品や家族の髪の毛を足してダイヤにするケースも多いようです。

私の場合、お骨はできるだけ沢山拾ったのですが、
髪の毛は切ることがかわいそうでできなくて、手元に残すことができませんでした。
お気に入りだった帽子もお棺に入れてしまったし。と、少しぼんやりしてしまいました。

いくつかのブースでお話を伺ったのですが、
ちょっとした言葉のやり取りでお互いが子供を亡くした親であることが分かり、
こんなところで仲間に出会えるとはと感動してしまいました。

葬儀を商売にしている方の見本市へ行くのは、少し勇気が必要だったのですが、
思い切って足を運んでみてよかったです。

2015年6月18日木曜日

事務所移転

今週末、碧香堂事務所(兼自宅)はお引越しをいたします。
それに伴い、6/17(水)以降にいただいたご注文は、全て6/22(月)以降に順次発送させていただきます。
ご迷惑おかけして申し訳ありません。

今回の引っ越しでは、12年間住んだマンションとお別れ。
荷物を整頓していると、育児記録や入院グッズが出てきて作業の手が止まってしまいます。

そんな荷造りが遅れがちだった私を変えたのは、転居届手続きでした。
郵便物転送の手続きをネットで行っていると「ご家族全員のお名前をご記入ください」という欄があり
思い切って息子の名前も記入しました。

息子宛のDMは、”死んだ子の年を数えさせる”、心を不意にかき乱される厄介なモノなので迷ったのですが、
我が家の新しい住人さんに届けられても困ってしまうだろうと思って決断。

しかし、息子の名前を久しぶりに記入し、届けを出すことで
「息子も一緒に引っ越しするのだ」と気持ちが前向きになりました。

今まで処分できなかかった息子用の食器や衣類も、一部を除いて処分することができました。
まだ葬儀関係書類の整頓と処分という大仕事が残っていますが、なんとか頑張れそうです。

新居では、碧香堂の専用スペースもしっかり確保。
新たな気持ちで事業に取り組めたらと思います。

インターネット転居届サービス e転居 https://welcometown.post.japanpost.jp/etn/

2015年6月12日金曜日

アイルランドのシンパシーカード情報(2)

前回に引き続き、アイルランドシンパシーカード事情レポートです。

報告者の方は「そもそも日本とは、グリーティングカード売り場面積が違いすぎて驚いた」
とおっしゃっていました。

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■カード売り場と品揃え

書店や、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等のカード売り場で、
シンパシーカードを見つけることができました。

前回お伝えした売り場の写真は、書店内のカード売り場のもの。
宗教系のシンパシーカードがあったのは書店のみ。

「おじいちゃん」「おばあちゃん」など亡くなった方別のカードは、
大手スーパーは「おじいちゃん」「おばあちゃん」と「それ以外」といった感じ。
大手書店は、配偶者や子供など全ての関係者別のカードを確認できました。

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■現地の英語教師の方へのインタビュー

<純アイルランド人>
グリーティングカードとしてシンパシーカードも普通に贈る。
自分自身が贈った経験があるし、周りの人もそう。
至って普通の習慣である。

<インド系クリスチャン>
数多あるグリーティングカードは日常的に使用する。
シンパシーカードも同様。
宗教系のカードは、少しインスタントなものだと感じる。
本来は教会に行って司祭に直接サインをもらって贈るべきものだと思う。

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宗教色の強いアイルランドでも、生活習慣の変化がシンパシーカードにも表れているのでしょうか。
宗教色の弱い日本では、どんな方の言葉があったら遺族が喜ぶのだろうか?と感じました。

碧香堂では、世界のシンパシーカード情報を募集しています。
何か情報がありましたら、碧香堂ショップ内お問い合わせフォームでお知らせいただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

2015年6月4日木曜日

再再会

碧香堂が苦労して仕入れたお花のろうそく。

そのろうそくメーカーとの交渉の際、若いフランス人女性のスタッフに助けてもらいました。
彼女はコピーやドキュメントの仕方が分からず、怒りっぽいオーナーに対しておろおろしている様子。
私は彼女をさりげなくサポートし、私達はFacebookアカウントを交換。

彼女はインターンとして1か月間だけタイで働いているとのことで、
Facebookのメッセージ機能を使って、私の取引をサポートしてくれました。
碧香堂が今の商品ラインナップをもって開業できたのも彼女のおかげなのです。

彼女と再会したのはパリ。

彼女は1時間以上電車に乗り、メゾン・エ・オブジェを訪れていた私をに会いに来てくれたのです。
そして彼女は「あの会社の顧客リストを私は知っているけれど、あなたの会社以外はとても大きな会社ばかりよ」とこっそり教えてくれました。

そんな彼女が日本に旅行に来ると言うので、本日京都まで会いに行って参りました。
短い時間でしたが、とても楽しい一時でした。

バンコクで出会い、パリと京都で再会した私達。
次は彼女の故郷Nimesで会えたらと思います。
彼女からいただいたお土産。

2015年6月1日月曜日

アイルランドのシンパシーカード情報

アイルランドへ短期語学留学に行っている元・会社の先輩がアイルランドのシンパシーカード情報を寄せてくれました。

S下さん、ありがとうございます!
書店のカード売り場の様子。
淡い色使いが多いですね。


アイルランドはカトリックの国。
大きく分けて、宗教系とそれ以外のシンパシーカードに分かれているようです。
多くは関係別(おじいさんとか、お父さんとか)になっていて、
宗教系のカードは司祭のサイン入りが多いとのこと。

日本だとどういった方のサインが喜ばれるのでしょうか。うーむ。

そして、息子さん・娘さんのカードもあるのかな、と気になりました。

別途ヒアリングも行ってきてくださるとのこと。(語学の上達次第?!)
期待して待っております!

2015年5月29日金曜日

小さな広報活動

昨年6月から始まったよろず支援拠点での勤務。

先週、同僚の先生方に個人的にお世話になったため、お礼として碧香堂のろうそくを贈ることにしました。

「このページから、好きなのを1つ選んでください」と7色から選べるグリーフケアギフト-【ろうそくのみのセット】のページをお見せしたところ
「おお、これはすごい」
「こんなにいろんな種類があるの?」
との感想をいただきました。

碧香堂のことは折に触れてお話していますし、
勤務場所のすぐそばには碧香堂のディスプレイコーナーもあります。
先生方とのお付き合いももうすぐ1年になるのですが、
これだけ知られていなかったのだ、と改めて自分の宣伝不足を感じました。

「とてもよい事業だけれど、今までにない習慣を提案するのだから認知徹底が重要だ」
と指摘されることが多い碧香堂のグリーフケアギフト事業。

もっと積極的に宣伝する必要があるようです。

小さなことからコツコツと。
まずは丁寧に心を込めてラッピングいたしました。
新商品のメッセージカードも添えて贈呈。

2015年5月22日金曜日

碧香堂の強みと今後の展開

今週はいろいろなことが重なって「碧香堂の強みとは何か」を改めて考えました。

その結果「遺族であること。遺族の気持ちを代弁できること」に集約されるなと思いました。

この事業を始める時には意識していなかったのですが、
グリーフケアギフト事業をやっていると、「子供を亡くした母親」であることが強みになるのです。

会社員時代は、「子供を亡くした母親」はハンディにしかなりませんでした。
想定外の長い休職を経て復帰すると、社会状況も技術トレンドも社内ルールとして変わっていて。
育児休暇に入る前は「コミュニケーション力の高さ」が私の武器だったのに、復職当初はまだお子さんの話をすることが苦痛に。
そして同世代の「子育てをしながらキャリア継続を頑張っている女性」と比べると、周囲の評価も低くなってしまう。

そういうことが積み重なっての転身だったのだと思います。


そして今後の事業展開を考えてみると、
・喪中見舞いに、お線香以外の選択肢があることをもっと世の中に広めたい。
・喪中見舞いとグリーフケアギフト普及の為に1000円以下の低価格帯商品を開発したい。
・喪中見舞いに添える言葉と遺族の心境を解説したガイドラインを作成したい。
と心が決まりました。

写真は、今までに収集したシンパシーカードとそのカタログ。
これらの情報と、グリーフケアに関するお勉強結果をあわせ、
日本人の遺族の心にフィットする新しいお見舞いのフレーズを提案できたらと思います。

2015年5月14日木曜日

母の日

母の日が終わりました。

お母さまを亡くした方も辛い日だったと思いますが、
唯一の子供を亡くした元・母親にとっても、ちょっとしんどい一日です。

一度母親になるとその感覚はなかなか失われないもの。
母性的な気持ちはまだ残っているのに、自分は世間から母親とみなされない。
なんだか悲しいことであるよ、と毎年思います。

けれど今年は違いました。
私の事情を知っている、とあるメーカーの担当営業さんが
来場者に配るカーネーションのバスソルトを私にもくださったのです。
とっても自然にさりげなく。


私にとって1回目の母の日は出産直後で(+夫も気の効く人ではなく)
2回目の母の日は入院中。
3回目の母の日は死別直後。

一度も母の日のプレゼントをもらったことがなかった私にとっては
初めての母の日のプレゼントです。

「もらってしまったら複雑な気持ちになるかもしれない」と危惧しましたが
そんなことはなく。
ただただ純粋に嬉しかったです。

これが時の力というものなのかもしれません。

3月下旬の息子の命日から始まった私の命日反応シーズンもこれでひと段落。
「自分を労わるシーズン」も終わったので、精力的な活動を再開しようと思います。

2015年5月5日火曜日

支援事例集

平成26年(2014年)6月2日に、経済産業省が「小規模事業者基本法」に基づき、全国の都道府県に設置した「よろず支援拠点」。

私は愛知県の拠点でIT活用の相談を担当しています。
IT業界で培った知識と創業体験を活かした等身大のアドバイスがご好評いただいているのか、忙しい毎日を送っております。

そんな相談事例の中から、名古屋市小幡にある手作りワッフル専門店和諷瑠(わっふる)さんの事例を、
よろず支援拠点全国本部が取りまとめた「平成26年度よろず支援拠点取組事例集」に取り上げていただきました。
私が提出した事例はボツになったのに、逆指名で事例提出を求められ、その締切が義父の葬儀と重なるなど、波乱万丈ではありましたが、頑張って提出してよかったです。

2年目となる今年は、質の高い相談ができるよう精進したいと思います。


ちなみに、事例本文中に出てくる「POPの専門家」は、7年前にツイッターを通じて知り合い交流を深めていた方。
私の創業の経緯をずっと応援していてくださった方で、こんな形でお仕事をご一緒させていただけるとは当時は思いもよりませんでした。

様々な出会いに感謝、であります。



全国の事例をPDFファイルをダウンロードできます。以下のURL中「2.取組事例集」をご覧ください。
http://www.smrj.go.jp/yorozu/jisseki/089726.html

手作りワッフル専門店・和諷瑠HP:http://waffle-nagoya.com/

2015年5月1日金曜日

ネットショップ見学

大手ネットショップの物流倉庫を見学させていただく機会を得ました。

愛知県よろず支援拠点でのセミナーがきっかけで知り合った方から「倉庫管理システムを導入したので見においで」とのお誘い。
私は製造業担当SEとして倉庫管理パッケージシステムを一通り勉強し導入した経験もあるので、興味津々でとても楽しみにしていました。

当日は、同じ経緯で知り合った別業種の大手ネットショップオーナーさんも共に訪問しました。
じっくり見学させていただき、お話を伺い、様々なことを学びました。学んだことをまとめると。

<システム>
・ネットショップ用のパッケージは、他のサービスとの連結が重要
・在庫管理の考え方の基本は製造業と同じ
・JANコードを使って商品管理(SKU-ID=JANコード)

<ラッピング>
・包み方は「これが最も効率よいだろうな」と思われる包み方を採用されていました
・シール・リボンの選び方も、私の研究結果とほぼ同じ
・包装紙はメーカーさんから直仕入(!)

<商売>
・起業直後はコンサル業を営んでいて、その際にメーカーと特別な関係を構築した
・実績がある大手ショップでも、常に新商品開発と新モールの研究を行っている

<メジャーなパッケージソフト>
ネクストエンジン http://next-engine.net/
ロジザード http://www.logizard.co.jp/
通販する蔵 https://www.softel.jp/


ネットショップ店長さん同士は、様々な情報交換を熱心に実施されていました。
お話の端々から、EC業界の市場拡大と共にショップ運営周辺サービス市場も急成長しているのであろうことを実感。

お客様もショップオーナーも、みんなが日本中で困っている段ボール問題も、そのうち良い解決策がでてくることでしょう。
(どなたか、リターナルな、通箱式ダンボールが巡回する仕組み・システムを実現してください!)


私がギフト分野でネットショップを開業するにあたって「課題だ!」と考え、研究対策したラッピングは、ほぼ合格点。
それよりも私が強化すべきなのは「仕入力」「通販力」「リスクテイク力」だと痛感しました。

旬な業界の最前線を垣間見させていただきました。ご縁に感謝です。

2015年4月23日木曜日

再開

義母が碧香堂オリジナル線香立てを焼き上げてくれました。

このお線香立ては7色から選べるグリーフケアギフト-【線香・ろうそくセット】に入れている手作り品なのですが
在庫が心もとなくなってきていたところだったので、助かりました。

碧香堂オリジナル線香立ては、陶芸作家の義母の工房でつくらせてもらっています。
碧香堂の立ち上げ当初は、朝10時に伺って練りと成形を行い、義父母と3人でランチに出かけ、
午後は4時まで仕上げを行う、というのがパターンでした。

今回の線香立ては、義父の入院前に作ったもの。
その直後に義母が看病疲れで倒れ、その数週間後には義父が入院。
このお線香立ては素焼きされた後、本焼きされることなく新年を迎え、
義父も、帰宅することなく帰らぬ人となりました。

何かと忙しく、気落ちしている様子であった義母。
義父が入院する少し前から陶芸教室も辞めてしまっていたので、心配していました。

そんな義母から突然「陶芸教室を再開したの。あなたの線香立ても焼いておいたのよ」と告げられのが先週のこと。

工房に行ってみると、可愛らしい線香立てが出来上がっていました。

いつの間にか初夏を感じる日もある今日この頃。
私も義母に負けないように、そろそろ本気で頑張らないと、と思った出来事でした。

2015年4月17日金曜日

7回目の命日

今日は息子の7回目の命日。

毎年命日前後は記念日反応でぼーっとしてしまい、
ここ数年は、指を包丁で切って外科に行ったり、
火傷をして外科に行ったりしておりました。

外科の先生に「毎年この季節にだけ来られますね」と言われたのが昨年の出来事
今年は「あの先生のお世話にならないこと」を目標に過ごしました。

結果として、本日まではなんとか達成。
包丁を滑らしたり、火傷をしたりはしたのですが、病院にいくほどの惨事にはなりませんでした。

勤務日を調整して、本日はお休みを取得。
外出をする予定で身支度までしたのですが、なんだかとても疲れてしまい、結局終日寝て過ごしてしまいました。

母の日が終了する来月まであと少し。
引き続き気を引きしめて過ごします。

2015年4月5日日曜日

サプライズよりもプラスワン

大手ベンダーのSEとして長く働き、ネットショップで起業し公的機関の経営相談のお仕事をしている私。

どちらも同じサービス業なのですが、日々違いを痛感します。
一番の違いは「特定のお客様にチームで対応する仕事」と「数多くのお客様に一人で対応する仕事」の違いなのだと感じています。

数多くのーある意味不特定多数のーお客様へのサービスはどうあるべきなのか。
そのヒントがつかめるような気がして、先週末に「No.1トヨタのおもてなしレクサス星が丘の奇跡」を読みました。

村上春樹さんの小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」に登場する「レクサスのショールーム」のモデルになったと言われているディーラーのお話です。

印象に残ったのは表題の「サプライズよりもプラスワン」という言葉。
「お客様のニーズが100%なら、100%を叶えるのは当然。200%を実現したいのだがそれは無理。
でも101%ならできるはず。1%の上乗せを日々続けることが大切」
という精神で日々サービスを提供しているそうです。

社内の様々なリソースを駆使して最高のサービスを届けることが仕事だった前職と比べ、
現在のお仕事では、一人一人のお客様に割ける時間もリソースも限られてしまいます。

そのことに日々葛藤を感じていたのですが、この言葉に、私の葛藤への解決のヒントがあるような気がしました。

まずは、明日の空き時間を使って、最もお問い合わせの多い補助金の一覧表を作ろうと思います。

2015年4月2日木曜日

宅急便コンパクト

クロネコヤマトの新しいサービス「宅急便コンパクト」を試すべく、専用BOXを購入してみました。

営業所のお姉さんは緊張した様子で「私、これを売るのはこれが初めてです」と教えてくれました。
なんだか嬉しい。

取り出し口で開封すると、歩いているネコが見えるのがかわいいです。
碧香堂の主力商品7色から選べるグリーフケアギフトがぴったり納まりそう。

・グリーフケアギフトの外装としてどうなのか
・専用ボックス代65円を加味しても、ゆうパックから乗り換える価値があるのか
などなど、慎重に検討してみようと思います。

2015年3月27日金曜日

省エネ補助金&ものづくり補助金

創業補助金&小規模事業者持続化補助金のお問い合わせがひと段落し、
「省エネ補助金」と「ものづくり補助金」についてのお問い合わせが増えるようになりました。

「碧香堂事業には当分関係ない」とスルーしてきた補助金なので、必死で勉強する毎日です。
前者に比べ、少し大きめの企業向けの補助金のようですが、補助額も大きい!

しかし、該当サイトを発見するだけで一苦労なので、勉強したことをまとめてみました。
理解不足な面も多々あるかと思いますが、補助金初心者の皆様のお役に立てればと思います。


■省エネ補助金

省エネ補助金にはA型とB型があります。

省エネ補助金A型は「認定受けた設備を購入するなら先着順で補助するよ」という、事業主にとってシンプル&低リスクな補助金。
「最新の省エネ設備です」という証明がある設備を購入する予定ならOK。
メーカーさんにその証明を取ってきてもらう必要があります。
購入予定の設備がこの補助金に該当するかどうか、メーカーさんに尋ねてみてください。
応募が殺到することが予想されるので、とにかく早く申し込むことがポイントのようです。

省エネ補助金B型は複雑な申請が必要。気合を入れて取り組む必要があるそうです。

省エネ補助金A型
通称:省エネ補助金A型
正式名称:平成26年度補正予算「地域工場・中小企業等の省エネルギー設備導入補助最新モデル省エネルギー機器等導入支援事業(A類型)」
募集期間:3/16~12/11(予算終了次第、前倒し終了)
申請先:一般社団法人環境共創イニシアチブ
説明公式URL:https://sii.or.jp/category_a_26r/
募集要項:https://sii.or.jp/category_a_26r/shinsei/note.html

省エネ補助金B型
通称:省エネ補助金B型
正式名称:平成26年度補正予算 「地域工場・中小企業等の省エネルギー設備導入補助金/地域工場・オフィス・店舗等省エネルギー促進事業(B類型)」
募集期間:3/16~4/15
申請先:一般社団法人環境共創イニシアチブ
説明公式URL:https://sii.or.jp/category_b_26r/first_announcement.html
募集要項:https://sii.or.jp/category_b_26r/first_announcement.html#file





■ものづくり補助金

「ものづくり補助金」は指定された分野に該当する「革新的」な事業に対する補助金。
「革新的サービス」「ものづくり技術」「共同設備投資」の3タイプがあり、
まずは以下のリンク先PDFを一つづつ読み、「申請しようとしている事業がどの分野に該当するか」の確認からスタートするそうです。
http://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/shishin.html
募集要項は、各都道府県ごとに用意されています。

通称:モノ補助
正式名称:平成26年度補正予算「ものづくり・商業・サービス革新補助金」
事務局:全国中小企業団体中央会
募集期間:2/13~5/8
申請先:各都道府県の中小企業団体中央会
全国公式HP:http://www.chuokai.or.jp/josei/26mh/koubo20150213.html
募集要項(愛知県):http://www.aiweb.or.jp/topics/monodukurihojo_h27.html

2015年3月17日火曜日

ペンギンの計算

先日、とある経営者の方が
「エンジニアやデザイナーの人を見ていると『ペンギンみたいだ』と思う」
とお話しているのを聞きました。

「水の中では驚くほど速く華麗に泳げるのに、陸上ではよちよち歩き。
専門分野では素晴らしいスキルをもっているのに、事務や経理になるとダメダメ。
そういう人たちを活かすのが自分達経営者の仕事」

そんなお話でした。


IT業界でのキャリアを捨て、細々とネットショップを運営している私は、
さしずめ「頑なに海に入らないどころか、陸上で農作を始めてしまったペンギン」といったところでしょうか。

ITに詳しくない方から見れば「ああ、IT業界での経験を活かしてネットショップをされているんですね」と思うかもしれませんが、
必要な能力やスキルには、実は大きな違いがあるのです。


確定申告を終え、改めて計算をしてみたところ、
碧香堂の一年間の売上を、半年間の講演収入が上回っていることに気が付いた3月。

「碧香堂はやめて、コンサルタントとしてやって行くべきでは?」と言われることも多い昨今ですが、
私にとってグリーフケアギフト事業はライフワーク。

時々は資金調達のために海に入りますが、ゼロから耕したこの畑を放棄することはできません。


ただ、経営相談のお仕事は、片手間ではできないお仕事。
4月からは、経営相談のお勉強の時間を増やそうと計画しています。

遠回りかもしれませんが、グリーフケアギフト事業発展の為に必要な知識や情報も得られるはず。

ペンギンはペンギンなりに、そんな計算をしています。