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2016年3月27日日曜日

業務委託

これまで店長かとうが一人で運営してきた碧香堂。

郵便局様向けの「窓口グリーフケアギフト」の注文数が飛躍的に伸びたことをきっかけに
組立・梱包・出荷作業を業務委託することになりました。

委託先に選んだのは、就労継続支援a型事業所「とものわ」さま。
様々な障害を持つ方が力をあわせ、軽作業や農作業に取り組んでいる事業所です。

担当の職員の方の事務能力もすばらしく、何度かの打ち合わせと試行を経て
「こちらになら安心して碧香堂の出荷作業をお願いできる」と判断しました。

先週、作業所を訪問してみたところ、ちょうどお線香の袋詰め作業が行われているところでした。


メンバーの特性をいかして作業を分担しているとのこと。
皆さんが楽しげに・熱心に取り組んで作業してくださっていることが分かり、うれしかったです。


そして、こちらの作業所では、軽作業は事業の柱の一つとのことで経験も豊富。
私では思いつかないようなチェックも行われており、委託して正解だと感じました。
(完成したパッケージごと重さをはかって、本数の過不足がないかを確認!)


きれいに整頓された事務所の様子から、職員の皆様が自律的に仕事に取り組んでおられるのが感じられました。



帰り際「もっと碧香堂さんのお仕事が欲しいです(^^)」とにっこりアピールされ、どっきり。

これだけの数の作業員のみなさんにお仕事を届けるべく、営業活動もがんばろうと思いました。





2015年12月13日日曜日

シンパシーカードのエッセンスを詰め込んだ新しいパッケージ

先日発表した碧香堂の新しいグリーフケアギフトパッケージ。


 









欧米で盛んなシンパシーカードの習慣を日本風にアレンジした、新しいパッケージです。

欧米には、友人や知人が身近な人を亡くしたことを知った時、お見舞いのカードを送る習慣があります。
このカードは「シンパシーカード」「コンドレンスカード」と呼ばれ、様々なデザインや文言があります。
亡くなった方との関係やお見舞いの気持ちに合わせてカードを選ぶことができます。

碧香堂では、アメリカやフランス・イギリスなどのシンパシーカードを調査してきました。
(当ブログのタグ:シンパシーカードで過去の関連記事がまとめて読めます。)

日本では、訃報を知った時に、ご遺族へお線香やお香典、花などを贈る習慣がありますが、そこには選択のバリエーションはとても少ないです。
「失礼にならないこと」が重視され、無難で無個性なギフトが主流を占めています。


碧香堂の新しいグリーフケアギフトは、10種類のタグを選んで添えることができます。


モダンなデザインに、お見舞いの言葉を英語で表記。

シンパシーカードでよく見かけるフレーズから、「遺族としてこんな言葉がうれしい」と感じるものを選びました。

近年増えてきている「ペットを亡くした方への贈り物」にも対応できるよう、動物のアイコンも用意しました。





「カー ドだけではなんだか気が引ける」という日本の文化にあわせて、碧香堂のお線香とろうそくのもセット。

箱の内部には

"故人様のご冥福を心よ りお祈りいたします。大切な方との対話の時間にいろどりを添えられれば幸いです。
どうぞお身体を大切にお過ごしください"

というメッセージを記しました。

 
これが、碧香堂の提案する「日本版シンパシーカード」。

名古屋市の国際デザインセンター様に協力を仰ぎ、デザイナーの方にデザインしていただきました。


「失礼にならないこと」よりも「ご遺族の心情を思いやる気持ち」を優先させた新しいギフト。


この冬、かつての私のようなご遺族にこのギフトを届けられたら嬉しいです。




2015年4月23日木曜日

再開

義母が碧香堂オリジナル線香立てを焼き上げてくれました。

このお線香立ては7色から選べるグリーフケアギフト-【線香・ろうそくセット】に入れている手作り品なのですが
在庫が心もとなくなってきていたところだったので、助かりました。

碧香堂オリジナル線香立ては、陶芸作家の義母の工房でつくらせてもらっています。
碧香堂の立ち上げ当初は、朝10時に伺って練りと成形を行い、義父母と3人でランチに出かけ、
午後は4時まで仕上げを行う、というのがパターンでした。

今回の線香立ては、義父の入院前に作ったもの。
その直後に義母が看病疲れで倒れ、その数週間後には義父が入院。
このお線香立ては素焼きされた後、本焼きされることなく新年を迎え、
義父も、帰宅することなく帰らぬ人となりました。

何かと忙しく、気落ちしている様子であった義母。
義父が入院する少し前から陶芸教室も辞めてしまっていたので、心配していました。

そんな義母から突然「陶芸教室を再開したの。あなたの線香立ても焼いておいたのよ」と告げられのが先週のこと。

工房に行ってみると、可愛らしい線香立てが出来上がっていました。

いつの間にか初夏を感じる日もある今日この頃。
私も義母に負けないように、そろそろ本気で頑張らないと、と思った出来事でした。

2014年11月30日日曜日

手作業

喪中お見舞いのご注文が舞い込む季節になりました。

皆様にご愛顧していただいている碧香堂の「お悔やみのご挨拶状」サービスは、
店長かとうが一つ一つ印刷して封筒に入れ、お品物に同封してお届けしています。

備考欄に書いていただくフリーのメッセージはどれも心に沁みるもので、
今年も沢山の人が亡くなって、沢山の人が悲しみ、沢山の人が思いあっている、
ということを実感させられます。

死別とその痛みは、生きている以上避けられないことですが、
碧香堂の存在が少しでも慰めになればと思います。


皆様のお気持ちがきちんと遺族の方に届くよう、
包装技術にも気を配り、定期的にシモジマのラッピング講習会に参加してラッピングの技を磨いています。

今週はクリスマス特別ラッピング講座に参加し、様々な基本的な技を復習してきました。
斜め包み・合わせ包み・風呂敷包みを復習し、新しいリボンのテクニックを学びました。

周囲の方々から、
「事業を大きくするためには、いつまでも自分で梱包していてはだめだ」
「作業を委託することも考えなければ」
というアドバイスをいただくことも多いのですが、
包装と梱包作業は、この事業の意義をかみしめられる貴重な瞬間。

もうしばらくは、店長自ら心を込めて手作業で
印刷とラッピング、発送手続きを行いたいと考えています。

2014年7月24日木曜日

手作りキャンドルキット

子供を亡くした後、辛いことの一つは
「もう子供にしてあげられることは何もない」と思い知らされることです。

生前は、一日の大半を育児や家事や看病に費やしていたのに、
死別後は、急にそれらの義務の大半がなくなってしまう。

他にもお子さんがいらっしゃる方はまた違うのかもしれませんが、
私は、急にやるべき仕事を取り上げられ、自分の役割と存在意義までもを失ったように感じました。

私は料理が好きで、息子の食事には時間と手間をかけていたので、
食事の支度をする度に「もうアレルギーや栄養を考えなくてもよいのだ」
と悲しくなりました。

虚無感から逃れるために、死別後しばらくは、
少量の食事を息子の為に盛りつけ、息子の席にお供えしていました。
けれど、誰も食べてくれない料理を片付けるのもまた悲しいものです。

「何かしたい」と思う気持ちは、次は仏壇に花を絶やさないことに向けられました。
花屋さんをめぐり素敵なお花を手に入れ、飾る。
しかし、夏がやってくると、この習慣も大変な負担になります。
日中の室内の気温が上がってしまうので、生花はすぐに枯れてしまうのです。


「何かしたい」と思う親心を満たすアイテムはないものか。
私は、碧香堂を始めた時から、そんなアイテムを探していました。

最初に注目したのは手作りキャンドルの世界です。
ハンドメイドのキャンドルで命日や誕生日に灯せたら素敵です。

しかし、キャンドルを手作りするのは思ったより大変。
様々な見慣れれぬ材料と道具を揃え、火を使わなければなりません。
心もとない状態になっている遺族には少々負担が大きすぎます。

「お手軽だ」と評判のジェルキャンドルも試しましたが、やけどの危険を感じました。


どうしたものか....と悩んでいた時に、カメヤマローソクさんのショールームで
このキットに出会いました。

手作りキャンドルキット

人気のキャンドル作家マエダサチコさんの監修で、心がときめくデザイン。
そして、ワックスシートを使って作るので、はさみさえあれば簡単に作ることができます。
おまけにメーカーは老舗のカメヤマローソク。

なんて理想のキットなのでしょう!と嬉しくなり、お取扱いさせていただくことになりました。


お値段も、お手頃価格の2,000円(税込2,160円)。
個人でワックスシートや芯糸を買い揃えるより、ずっとお得です。

手作りのキャンドルをお供えできたら、きっと親心は満足します。
それに工作はセラピー効果も抜群。
一心に何かを作っていると、様々な苦しみからも逃れられます。

この夏、お盆に手作りキャンドルをお供えしてみてはいかがでしょうか。



マエダサチコさんの手作りキャンドルキット@碧香堂はこちら

2014年7月4日金曜日

両立の秘密-運送業者との契約

碧香堂は、店長かとうが一人で切り盛りするネットショップ。
その店長かとうは、今年の5月から愛知県よろず支援拠点で週3日フルタイム勤務しながら
ショップを運営しています。

それを可能にしてくれるのは、この郵便局。

24時間ゆうパックを取り扱ってくださるので、出勤前や帰宅途中での出荷が可能なんです!

ネットショップの運営の基礎として、運送料金の大口割引契約の取得があります。
これは、運送会社と業務契約を結ぶことにより、通常料金より割引が受けられるという、
嬉しい仕組み。
年間の利用数によって受けられる割引の比率は異なります。

碧香堂は当初2社と契約していましたが、消費税率UPをきっかけに
郵便局との専属契約に変更しました。

業務契約の使い方は会社によって様々ですが、
郵便局の場合「ゆうビズカード」と言う契約番号がかかれたカードを持って
契約した郵便局へ出荷に行きます。

通常は集荷をお願いできるのですが、
碧香堂は事務所のすぐ近くに郵便局があり、取扱量もまだまだ少ないので、
「自分で持ち込みます。その分安くしてください」と交渉を行いました。

その結果、碧香堂の最寄りの郵便局は土曜日と日曜日がお休みなので、
最寄りの大型郵便局も利用可能となりました。

そして、なんとその郵便局は私の通勤ルートの途中の駅の真上にあるのです。

当初は勤務のお仕事のお話をいただけるとは想定しておらず、
ただただ「お客様の為にも送料を抑えたい」と考えて行動したことが、
結果として今の掛け持ち生活を可能としてくれました。

24時間営業の郵便局様に感謝感謝の毎日です。

勤務のお仕事の内容は、新しい窓口の運営とIT活用のよろずご相談に応じること。
今までのIT業界でのキャリアと、創業の試行錯誤の経験を活かしながら、
中小企業および小規模事業者様のご相談にのっています。

相談のお仕事は楽しくやりがいがあります。
そして自分自身の事業の参考になることも沢山。
相談業務がはじまってからこの1か月は忙しくて毎日ヘトヘトになってしまっていましたが、
徐々に相乗効果を出していきたいと思います。

2014年4月17日木曜日

母の日用ギフトを発売しました

母の日に向けた商品の発売をはじめました。

母の日は、お母様を亡くされた方や、一人っ子さんを亡くされた方にとって
残酷な一日となります。
「ああ、私にはプレゼントを贈る人がもういないのだ」
「私はかつて母だったはずなのに」
と想いを刺激され、孤独感を感じる日なのです。

昨年、母の日の碧香堂のフェイスブックページに、
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今日は母の日。お母様を亡くされた方、お子様を亡くされた方、
双方にとって心が疲れる一日になることでしょう。
季節の変わり目でもあります。どうかご自愛ください
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と投稿したところ、複数の方から共感をいただきました。

そして、お母様を早くに亡くされた知人が、
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私は、母の誕生日が母の日に近いので、毎年この日に、母が好きだった薔薇を買います。
私にとって母の日は、母の日と、母の誕生日を祝う日です。
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と教えてくださいました。

一人息子を亡くした私にとって、母の日は身を固くしてやり過ごす日でした。
それだけに知人の習慣がとても印象に残り、
「自分なりの習慣や儀式を持っている方は、
節目の日もしなやかに乗り越えていけるのだ」
と感銘を受けました。

それ以来ずっと、
「お母様を亡くした方も、母の日を祝えるようなギフトが提案したい」
と考えていたのですが、ぴったりの商品を東京ギフトショーで発見。
母の日ギフト

※画像をクリックするとショップページに移動します。

日本最大大手のメーカーさんの商品だったので、お取引いただけるか心配だったのですが、
お取扱いさせていただけることになりました。


花瓶にもなるシンプルでスタイリッシュなグラスと、
フロートキャンドルのセット。
グラスには造花が入っており、水を注いでキャンドルを浮かべると
華やかなアレンジメントになります。

母の日は、母を偲ぶ日でもあります。
母の日の食卓にこのグラスを飾り、
在りし日の母子関係に思いを馳せていただければと思います。

もちろん、お母様がご健在な方もご利用ください。
「毎年お花になってしまう」と母の日のプレゼントに悩んでいる方にもお勧めです。

2014/4/18追記
母の日用ギフト売り場@碧香堂はこちらです。

ps.
パリ出張の際、見本市だけでなく蚤の市でも母の日用のギフト商品を探しました。
(蚤の市は「開店直後がねらい目」との情報だったので、完全に日が昇る前から品定め開始)

 あいにく、ギフトによい商品は見つからず。
市場を何度も往復し、"熱心に見る割には何も買わない"私は不思議なバイヤーだったらしく、
他の日本人バイヤーさん達に
「あの人は何を探しているのかな」「一人だし、観光客ではないよね?」
とヒソヒソされてしまいました。

2014年2月21日金曜日

アロマグッズ即売会@名古屋

去る2月11日にウインクあいちで行われた「アロマグッズの展示即売会」に行ってきました。

公益社団法人日本アロマ環境協会(以下AEAJ)が主催で、
その名も「アロマグッズ特別セール」。

20社ほどのお店が出展されており、様々なアロマ製品を比較することができました。
同じ「ラベンダー」でも、生産国や精製者によって香りも価格もまったく異なることを実感。


そして、輸入者として見習いたい素敵な会社を発見しました。

■オセアニア・ニュージーランドから精油を直輸入
オセアニア精油市場:http://aroma-australia.jp/

※同行したアロマテラピストによると「素晴らしいラベンダーオイル!」とのこと。
 代表者の方に、成分分析や試験についてアドバイスをいただきました。
 お忙しい中、ありがとうございました。


また、国産のエッセンシャルオイルにこだわっていらっしゃる方々にもお会いできました。

■岐阜県高山で樹木から精油をつくり、オイルや入浴剤などを製造販売
正プラス株式会社:http://www.sei-plus.com/
※クロモジやニオイコブシなどめずらしい香りも。
 入浴剤を購入しましたが、とても癒される香りでした。

■長野県上伊那で自社農園のハーブなどから精油を自社で精製
有限会社 樹万培:http://www.morinoyorozuya.com/
※「緑茶」の精油について話したところ興味を持っていただけました。


他のお客様もアロマへの愛が深い方ばかりで、
「私もこの場で碧香堂のお線香とろうそくを紹介したい!」と思ったのですが、
主催者の方によると「出展できるのは協会の法人会員のみ」とのことで
あっさりと断られてしまいました。

しかし、志の高い生産者の方と直接お話しさせていただき、
「私も頑張ろう」と決意を新たにすることができました。

2014年2月20日木曜日

フランスのお線香

香り大国フランス。
寝室でろうそくを使う習慣があることは知っていましたが、お線香に関しては未知数。
どんなお線香があるのか調査してきました。

まずは見本市Maison&Objetにて、お線香のブースを探します。
日本のお線香メーカーの姿が目立ちます。
フランスメーカーもありますが、某有名メーカーE社のスタッフさんは、
私の姿を見つけるなり
「あらー、ごめんなさい。日本人には売れないのよ。日本の代理店から買ってね(にっこり)」
と「質問も受け付けませんわ!」的な完全拒絶の雰囲気。
(いろいろと質問したかったのに・・・)

ようやく見つけた2社でお話を伺ったところ、
両社ともお線香の製造はフランス国外でした。

<A社>
・商品ラインは長いスティックと、巨大なコーンのみ。
・香料はフランス産、製造はインド。
(インドの方が、ウッドパウダーなどの原料が安く手に入るから)
・リビングで香りを楽しむためのものなので、長くする必要がある。
・よって、短いお線香を製造する予定はない。
・キャンドルならフランス産よ。いかが?

<B社>
・商品ラインはA社と同じで長いスティックと、巨大なコーンのみ。
・製造は中国、香料の産地は答えられない。
・製造が中国なのは製造コストと関税の問題。
・君が中国で直接買うより、ロットが小さい。どうだ?

とのことでした。
両社からサンプルをいただいてきましたが、
これだけ長く大きいと、日本の家庭で使うのは難しい。

それに、香りなら碧香堂のお線香だって負けていません。
「やっぱり碧香堂には今のお線香が一番」という結論になりました。


その後、パリ市内の小売店を巡っていると
紅茶の専門店・マリアージュフレールでお線香を発見。

「有名なブレンド紅茶と同じ香りのお線香」が売り文句で、全9種類。


これはお線香20本のセットで19ユーロ(約2700円)。
他に、お線香50本と線香立てのセットがあり39ユーロ(約5600円)でした。
お線香は四角いタイプで、長さは約13cm。
お値段が高いだけあって、包装も立派です。

マリアージュフレールのHPのお線香紹介:
http://www.mariagefreres.com/boutique/FR/las+parfum-du-the.html

店員さんによると
「厳密に言うと、香りのコンセプト・イメージが同じで、香りは多少異なります。
"紅茶の香りとお線香の香りが違う"とおっしゃるお客様も沢山います」
とのこと。
グリーンティー・フレグランス問題にも通じる悩みを感じました。

「紅茶と同じ香りのお線香」というアイデアは目からうろこ。

最近、日本では国産紅茶の製造が盛んになってきていて、
香り高い紅茶も徐々につくられるようになりました。

将来、碧香堂でオリジナル商品を開発する際のヒントをいただいたような気がします。

2014年2月15日土曜日

グリーンティー・フレグランス問題

フランスは香り大国。
香水の作り手は大半がフランス人で、
世界各国の調香師さんもフランスで修業をすることが多いのだとか。

碧香堂のお線香はタイ製ですが、香料はフランス産のものを使っています。
メーカーの方によると「香料はフランス産のものが最も高品質で安定している」
とのことでした。

私は、碧香堂のお線香の全ての香りが好きなのですが、
唯一、ネーミング的に「あれ?」と不思議に思うのが「グリーンティー」。
日本人がイメージする「緑茶」とはかけ離れたイメージの香りで、
香水で「グリーンティーノート」として売られている香りに似ています。

以前、お茶の香りを研究されている京都大学名誉教授の坂田完三先生と
お話する機会があり、
・エリザベスアーデンの香水「グリーンティー」
・ロクシタンの香水「グリーンティー」
・碧香堂のお線香「グリーンティー」
の3つの香りをかいでいただいたことがあります。

その結果、このようなコメントをいただきました。
----------
・私にとってはいずれからも緑茶をイメージする香りを嗅ぎ分けることはできませんでした。
・興味深いことに私にとってはいずれも大変共通性のある香りでした。
・さわやかさに通じるような酸味を感じさせる鋭い香りを感じますが、
 私には伽羅木の香りもイメージされました。
----------
ざまざまなお茶の香りをご存知の専門家でも「香水のグリーンティーは緑茶のイメージと違う」と思われるのです。


香り大国のフランスで「グリーンティー」とされる香りの正体は一体何なのか。
先月渡仏した際に、ささやかな調査を行ってきました。


まず、協力をいただいたのは22歳のフランス人女性。
アロマキャンドルを愛用し、キャンドル会社で働いた経験もある方です。

ロクシタンの香水「グリーンティー」をかいでもらい
「これってグリーンティーの香りだと思う?」と聞いたところ。
「うん、間違いなくグリーンティーの香り。」とのこと。

うーむ。
と、そこでふと思い出したのが、空港で飲んだグリーンティー。
なんだか日本の緑茶とは異なるフレーバーがついていたのです。
 
 (爽やかな香りのするグリーンティー@シャルルドゴール空港)

そこで彼女に
「ところで、緑茶って飲んだことある?」と聞いたら
「実は全くない。でもこの香りはグリーンティーのイメージで間違いない。」
ときっぱり断言。

どうやらフランス人にとって「グリーンティーとはこういう香り」
という明確なイメージがあるようです。


次に向かったのは、パリのオペラ地区にある
フラゴナール(Fragonard)の香水博物館。
香水の都と呼ばれる南仏のグラース(Grasse)で1782年に創業した
老舗香水メーカー・フラゴナールが経営する博物館です。
 
(各国からの観光客で賑わう香水博物館のエントランス)

運よく日本人ガイドさんがついてくださったので、
日本語で「グリーンティー」についての質問が可能に。

彼女は「私は香りの専門家ではないので詳しくは分からないけれど」
と前置きした上で、
----------
・フランス語で緑茶は「thé vert」。
・フラゴナール社には「thé vert」と名のついた製品が複数あるが、
 この博物館に掲示してある「フラゴナールの香りの原産地一覧」に「緑茶」はない。
・フレグランスの元となる香油の抽出方法には様々なものがある。
 どの方法でも、抽出した香油の香りと、お湯で出したお茶の香りが
 同じになるとは限らない。
・「グリーンティー」は茶葉成分由来の香りではなく、
 「海」のように、抽象的なイメージの香りである可能性も高い。
----------
と教えてくださいました。


結果、現時点での結論は、以下のようになりました。
・「グリーンティー」は、フランス人がイメージする「緑茶」のイメージのようだ。
・原料は不明。

碧香堂での「お線香の香り記述」で「グリーンティー」の分類に悩んだあげく、
「海」「オリエンタル」と同じ「オリジナルフレグランス」に分類した私。
この判断は間違ってはいなかったようです。

しかし、「グリーンティー・フレグランス」の謎は深まるばかり。
調香師さんにお会いする機会があれば、ぜひ質問してみたいと思います。


2013年10月9日水曜日

碧香堂の線香立て

こんにちは。碧香堂(へきかどう)店長のかとうです。
今日は碧香堂のオリジナル線香立てについてお話します。

☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜

お線香の輸入にはなんとか成功。
しかし、私がこのお線香をお届けしたい方の大半は、突然大切な家族を亡くされた方。
線香立てを持っていない方もたくさんいらっしゃると思います。

そこで「線香立ても一緒にお届けしたい」と考え
線香メーカーに「線香立ても売ってくれないか?」と打診してみました。
ところが、「わが社は線香専業メーカーで、線香立ては他社から仕入れている。
日本人の厳しいチェックに耐えうる商品を納入する自信がない」
と断られてしまいました。

日本人の品質へのこだわりは、タイでも有名なんですね

碧香堂のお線香は、日本の伝統的なタイプのお線香に比べ、
ほんの少しだけ太いのです。
日本製の線香立ての大半はこのサイズにも対応しているのですが、
他店と同じものを取り扱っても差別化になりません。
特に、開店当初は大量に仕入れることが難しいので、
他店と比べて割高なお値段になってしまうそうです。

「どうしたものか?」と思った瞬間、頭に浮かんだのは義理の母。

私のお姑さんは、陶芸作家さんなのです。
なんでも、若いころにPTAの陶芸教室に参加してから陶芸に魅せられ、
今では自身の工房を構え、生徒さんも大勢いらっしゃると聞いていました。

お正月にご挨拶に伺った際に、お線香を持参して相談してみると
「あら、そんなのうちで作ればよいじゃない」とのお答えが!

義母は茶道具から日常使いの食器までいろいろなものを作るのだそうですが、
お線香やろうそくが好きで、香立ても何度か作ったことがあるのだそう。
線香立てに必要な機能や作り方のコツについていろいろと教えていただきました。

こうして私は、義母の工房に通って、線香立てを作らせていただくことになりました。

(それまで、夫の実家には盆暮れのご挨拶くらいにしか伺わなかったのに、
突然、婚家に足しげく通うお嫁さんに)

試行錯誤を繰り返し、ギフトセットに入っている菊型のこのタイプを
量産することに決定しました。

現在は「釉薬がかかったものの方がよい」という声にお応えして
「どんな釉薬がよいか」を試しています。

現在、碧香堂の線香立ては、完全オリジナルかつ、
1点づつ手作りでお届けしております。

そのため、販売できる数量が限られてしまっております。
(ギフトセットの在庫数が少ないのは、線香立ての数が限られているからなんです)

年末までには、もっと数多くのギフトセットをご提供できるよう、
他の方法も含め検討しております。

しばらくは、この手作りお線香立てのご愛顧をよろしくお願いいたします。

手作りお線香立て入りギフトセット:http://griefcaregift.com/?pid=61135983

2013年8月2日金曜日

ご挨拶:碧香堂について

はじめまして。
グリーフケアギフト碧香堂(へきかどう)店長のかとうです。

碧香堂は「贈ること・受け取ることでグリーフケアが可能なギフト」を提供することを目標としたギフトショップです。

グリーフケアとは、死別の苦しみや痛みをケアする周囲からの働きかけのことを言います。

現時点での主な商品は、お線香とろうそくですが、
・亡くなった方の個性で選べるギフト
・大切な方との対話の時間にいろどりを添えられるギフト
を目指しています。

自分自身の経験から、「もっといろいろな種類のお線香やろうそくを気軽に使いたい」
と思い、色と香りにこだわった商品を集めました。

碧香堂の「碧」には、「喪の悲しみの色は全てを塗りつぶしてしまう黒ではなく、
いろいろなものを映す透明感のある青=碧である」という想いを込めています。

私にとっては、輸入も小売りも初めての経験。
この1年間一生懸命準備してきましたが、まだまだ至らぬ点も多いと思います。

それでも「やはりお盆にはこのギフトセットをお届けしたい」と思い、
明日から1週間限定で碧香堂をプレオープンさせることに決めました。

お盆にぴったりのギフトをご用意しました。
また、1点限りですが素敵なろうそくのアウトレット商品もございます。

ぜひこの機会にぜひご利用ください。

それでは、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。