2015年10月16日金曜日

グリーフケアギフトとは

新商品開発やチラシの作成を通じて、改めて「グリーフケアギフトとは何か」を考える機会が増えてきました。

今までホームページ(碧香堂ショップサイト)では
贈ること・受け取ることでグリーフケアが可能なギフト
と定義していましたが、もう一歩具体的にしたい。

そこで考えたのが
・故人の個性を尊重した選択ができること
  ~画一的な品でなく、色や形の選択肢(バリエーション)があること
・遺族の心のケアを意識した言葉を添えられること
  ~メッセージカードや手紙を添えられること
の2点の定義です。

2点目の「遺族の心のケアを意識した言葉」はもう少し分解が必要です。

それってどんな言葉だろう?と考える際に参考になるのが、
「これまで調査してきた欧米でのシンパシーカードの文言」であり
「グリーフケアの精神に乗っ取った言葉」
になると思います。

グリーフケア関連の文献を読んでいて目につくのは「遺族にこんな言葉をかけるのはやめましょう」
という禁止や否定の言葉の羅列。
「ではどんな言葉をかければよいのか?」にふれた文献は少ないです。

また、グリーフケアギフト事業を続けていると
「友人・知人が悲劇的な死別をして励ましたいのだが、どうしてよいのか分からない」
といった喪の体験について相談を受ける機会が多く、
ネット上の質問サイト等を見ていても「遺族に何か言葉を掛けたいけれどどんな言葉をかければよいのか分からない」
という悩みは多く存在するようです。

しかし碧香堂のメッセージ添付サービスをご利用いただくお客様の中には
感動的なオリジナル文章を作成されている方が多数いらっしゃいます。
「自分が死別直後にこんな言葉をかけられたらとてもうれしかったであろう」という文面の数々。
そんなお客様にヒントをいただきながら、碧香堂は「どんな言葉をかければよいのか?」を
追及してゆきたいと考えています。

遺族としての気持ちや感情を説明するだけでなく、論理的・体系的にまとめる。
もしくは、誰もが「こんな文章がよい」と納得する説得力のある例文を提示する。

正解のない難しい道ではありますが、「難しい問題ですよね」で片づけず、
よりよい方法を提案できるようになりたいと思います。

ご意見・ご感想などありましたら碧香堂の問合せフォームからお気軽にお寄せください。
皆様の貴重なご意見を参考にさせていただきます。



写真は、今までに収集してきたシンパシーカードの一部。
左からイギリス・アメリカ・フランスのものです。

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