日本人にとって特別な季節、お正月が近づいてきました。
臨床心理学の世界では「お正月は多くの人が心理的な危機を迎えやすい時期」
と言われています。
CurseのHPにクリスマスへの対処の仕方が掲載されていました。
「同じ人を亡くした家族同士でも、クリスマスをどう過ごしたいか意見が異なる」と指摘し、
対処方法として「早くから予定を相談して決めること」を提案しています。
欧米では、クリスマスは日本のお正月と同じように特別で大切な期間です。
私たちがお正月を迎えるにあたっても参考になりそうです。
※今回は長文になってしまうので、和訳のみを掲載します。
原文はhttp://www.cruse.org.uk/about-grief/christmasをご覧ください。
2013/12/19 23:00誤訳を修正しました。
----------------------
死別後の最初の年でも、長年経った後でも、
クリスマスは遺族にとって痛みを伴う季節です。
一人きりでクリスマスを過ごすことも、
死別の苦しみの中でクリスマスを過ごすことも、
どちらも困難であることは明白です。
この困難の解決策の一つとして、かなり前から
「クリスマスをどう過ごすか」を考え調整することがあげられます。
クリスマスをどのように過ごすか、前もって計画を立てましょう。
あなたと、そして、同じ悲しみを分かち合う他の遺族とが、
最も適した過ごし方ができるよう予定を調整しましょう。
クリスマスに対する遺族の姿勢は様々です。
クリスマスを全く祝いたくなく、平日のように過ごしたいという遺族もいます。
一方、故人に敬意を払いながら例年と同じように祝いたいと思う遺族もいます。
遺族にとって「特別なことをして故人を忘れないようにしたい」
と思うのは当然なことです。
その欲求は、故人についてただ話すだけでも満たされます。
静かに話してもよいですし、にぎやかに話しても構いません。
お墓をお参りしたり、思い出の場所を訪れることもよいでしょう。
一人で行ってもよいですし、友人や家族と行くのもよいでしょう。
もし、故人の写真や思い出の品があれば、それをお披露目し、
分かち合うこともよいでしょう。
しかし、故人のしのび方には様々なやり方があります。
家族の間で「自分はこうしたい」という意見が食い違うこともありますし、
「他人にこうしてもらいたい」という要求が食い違うこともあります。
ですから、他人の気持ちに敏感になりながらも、
「自分はこうしたい」と正直に打ち明け話し合うことをお勧めします。
クリスマスの期間中は、日常の生活リズムが妨げられやすく、
自分自身を労わることを忘れがちです。
規則正しく寝起きし、食べるよう注意しましょう。
これらは些細なことですが、あなたの気持ちを改善します。
クリスマスにはお酒を飲む機会が多くなります。
が、アルコールが苦しみを紛らわすのは一時的であることは忘れないようにしましょう。
クリスマスの日に、家族や友達、ボランティアと過ごすことは
あなたの助けになることでしょう。
時が経つにつれ、クリスマスのような特別なお祝いの日は
故人と過ごした幸せな思い出に浸れる日になります。
しかし、同時に、激しい悲しみを呼び起こす難しい日にも成り得ます。
あなた自身と周囲の人を労わることを忘れないようにしましょう。
クルーズはクリスマス休暇中も遺族のためのサポートサービスを続けます。
全てのお電話に、訓練されたボランティアが対応します。
(Cruseからの引用ここまで)
----------------------
遺族の間で「どう死別の苦しみに向き合うか」が異なることは
珍しくありません。
子供を喪った夫婦が離婚しやすいのは、
「お互いの悲しみ現れ方の違いに違和感を感じることが一因」
と言われています。
元々日本では、お正月は帰省プレッシャーの季節です。
私自身は、帰省をするとどうしても息子の不在を強く感じてしまい
辛い時期がありました。
「旅行」を口実にお正月から逃げ出していた時期もかなり長くありました。
(余談ですが、お正月の京都には国内外からの旅行者であふれており、
遺族にとってよい避難先だと思います。)
「世間の常識」にとらわれないで、
「自分たちがどうしたいか」を正直に話し合ってみてください。
みなさんにとって一番良い方法でお正月が過ごせるよう、
お祈り致します。
2013年12月18日水曜日
2013年12月8日日曜日
日本のグリーフケア・サポート組織
前回の記事で「遺族の方を助ける方法」をご紹介しました。
その中に
「Cruseのような役立つサポート組織のことを教えましょう。」
という助言がありました。
日本にはCruseのように「無料で24時間死別の苦しみを相談できる」組織はありませんが、
以下のような組織やサイトがあります。
■自死遺族のつどい
自死遺族の方のサポート組織は、活発に活動されており、
全国的なまとまりがあるようです。
以下に全国のサポート組織一覧があります。
http://www.lifelink.or.jp/hp/tsudoi.php
■日本グリーフ・ケア・センター
伴侶を亡くされた方の組織です。
http://members3.jcom.home.ne.jp/osada-mt/
東京・名古屋・伊豆でグループ・ミーティング(グループ・カウンセリング)が行われています。
■生と死を考える会全国協議会(2014/1/15追記)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~shinai/seitoshi.htm
死生学で有名な、上智大学のアルフォンス・デーケン氏が名誉会長。
「会員一覧」で全国の組織一覧が見えます。
住所のみでHPのない組織も多々ありますが、
一般の方向けのサポートを行っている組織もあります。
■めんどりの集い
お子さんを亡くしたご両親が対象です。
亡くした理由、亡くなった子の年齢、亡くなってからの年月も、問われません。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hiroba/mendori/
「分かち合いの会」が不定期に東京・大阪・愛知・盛岡などで開催されます。
■天使になった子供たち
病気でお子様を亡くされたご家族のコミュニティサイトです。
http://minna.eek.jp/angel/
■日本グリーフケア協会
http://www.grief-care.org/index.html
現在は、東日本大震災の被災地と、栃木県自治医科大学でケアを実施しているようです。
東京でのワークショップは受付を停止しているようです。
■京都グリーフケア協会
https://www.kyoto-griefcare.or.jp/
京都でグリーフカウンセリングを受け付けています。
個人カウンセリングは60分8,500円から。
■上智大学グリーフケア研究所
http://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/griefcare
「グリーフケアの実践とその支援」ということで有料面談が行われています。
5,000円/回で要予約です。
詳細はこのページをご覧ください。
状況やパーソナリティによって合う合わないがあるので、
あくまでも参考情報としてお伝えいただければと思います。
(ご自分で検索して見つけること可能ではありますが、
検索の際に目にしたくない情報に接してしまうこともあります)
個人的には、死別直後の遺族にとって、
グループワークは時として刺激が強すぎるように感じます。
しかし「同じような経験をしている仲間がいる」と知ることは、
勇気づけられる経験だと思います。
また、お近くの精神科や心療内科などに併設されている
カウンセリングルームでの心理カウンセリングも有効だと思います。
心理カウンセリングの相場は1時間5000円から8000円程度です。
健康保険組合によっては、保健同人社などと契約し、
福利厚生で心理カウンセリングを無料で提供している会社もあります。
そのようなサービスがないかどうか調べ、
同僚の方に教えて差し上げるのもよいと思います。
いつか「サポート組織を教える代わりに碧香堂のサイトを教えていただく」
という使い方をしていただけるよう、
これからも記事を書き綴っていければと思います。
他の記事と違って、書くのにエネルギーが必要で量産はできませんが、
一歩づつ。
その中に
「Cruseのような役立つサポート組織のことを教えましょう。」
という助言がありました。
日本にはCruseのように「無料で24時間死別の苦しみを相談できる」組織はありませんが、
以下のような組織やサイトがあります。
■自死遺族のつどい
自死遺族の方のサポート組織は、活発に活動されており、
全国的なまとまりがあるようです。
以下に全国のサポート組織一覧があります。
http://www.lifelink.or.jp/hp/tsudoi.php
■日本グリーフ・ケア・センター
伴侶を亡くされた方の組織です。
http://members3.jcom.home.ne.jp/osada-mt/
東京・名古屋・伊豆でグループ・ミーティング(グループ・カウンセリング)が行われています。
■生と死を考える会全国協議会(2014/1/15追記)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~shinai/seitoshi.htm
死生学で有名な、上智大学のアルフォンス・デーケン氏が名誉会長。
「会員一覧」で全国の組織一覧が見えます。
住所のみでHPのない組織も多々ありますが、
一般の方向けのサポートを行っている組織もあります。
■めんどりの集い
お子さんを亡くしたご両親が対象です。
亡くした理由、亡くなった子の年齢、亡くなってからの年月も、問われません。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hiroba/mendori/
「分かち合いの会」が不定期に東京・大阪・愛知・盛岡などで開催されます。
■天使になった子供たち
病気でお子様を亡くされたご家族のコミュニティサイトです。
http://minna.eek.jp/angel/
■日本グリーフケア協会
http://www.grief-care.org/index.html
現在は、東日本大震災の被災地と、栃木県自治医科大学でケアを実施しているようです。
東京でのワークショップは受付を停止しているようです。
■京都グリーフケア協会
https://www.kyoto-griefcare.or.jp/
京都でグリーフカウンセリングを受け付けています。
個人カウンセリングは60分8,500円から。
■上智大学グリーフケア研究所
http://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/griefcare
「グリーフケアの実践とその支援」ということで有料面談が行われています。
5,000円/回で要予約です。
詳細はこのページをご覧ください。
状況やパーソナリティによって合う合わないがあるので、
あくまでも参考情報としてお伝えいただければと思います。
(ご自分で検索して見つけること可能ではありますが、
検索の際に目にしたくない情報に接してしまうこともあります)
個人的には、死別直後の遺族にとって、
グループワークは時として刺激が強すぎるように感じます。
しかし「同じような経験をしている仲間がいる」と知ることは、
勇気づけられる経験だと思います。
また、お近くの精神科や心療内科などに併設されている
カウンセリングルームでの心理カウンセリングも有効だと思います。
心理カウンセリングの相場は1時間5000円から8000円程度です。
健康保険組合によっては、保健同人社などと契約し、
福利厚生で心理カウンセリングを無料で提供している会社もあります。
そのようなサービスがないかどうか調べ、
同僚の方に教えて差し上げるのもよいと思います。
いつか「サポート組織を教える代わりに碧香堂のサイトを教えていただく」
という使い方をしていただけるよう、
これからも記事を書き綴っていければと思います。
他の記事と違って、書くのにエネルギーが必要で量産はできませんが、
一歩づつ。
2013年12月7日土曜日
周囲の方へ -遺族の方を助ける方法-(Cruse Bereavement CareのHPから)
今回は、遺族の方をとりまく周囲の方に
「どのような方法で遺族の人を助けるのがよいか」
の一案をご提案します。
前回の記事遺族の方へ -自分を助ける方法に引き続き、
Cruse Bereavement Care(英国の国家的な死別ケアの組織)のHP
からの紹介です。
私はあまり英語が得意でないので原文も併記しておきます。
--------------------------
苦しむ遺族を助ける方法
How to help someone bereaved
親しい人を亡くして嘆き悲しんでいる人を助けるには、
どうすればよいのか悩むところです。
どんな言葉をかけ、どのように働きかければよいか、
いくつかの助言を記しました。お読みください。
If you know someone who is grieving the death of someone close you may wonder how best to support them. Read on for some suggestions of what to say and do.
遺族の方は、亡くなった方について話したがるものです。
遺族の方にとって最も助けになることは、
ただ遺族の方のお話を聞いて差し上げることです。
そして、嘆き悲しむことのできる場所と時間を作ることです。
People who have been bereaved may want to talk about the person who has died. One of the most helpful things you can do is simply listen, and give them time and space to grieve.
また漠然と「何でも言ってください」と助けを申し出るより、
具体的で実用的なお手伝いを申し出ることは非常に役に立つことです。
Offering specific practical help, not vague general offers, can also be very helpful.
■以下のことをお勧めします。 <Do:>
1.もし死別の苦しみに悩まされている人がいるならば、
電話をかけるか手紙を書くか、メールで訪問の約束を取り付けましょう。
Be there for the person who is grieving - pick up the phone, write a letter or an email, call by or arrange to visit.
2.悲しみの受け止め方には、人ぞれぞれの方法があります。
そこには「正しい」方法も「普通の」方法はないことを心に留めましょう。
Accept that everyone grieves in their own way, there is no 'normal' way.
3.遺族の方に話すよう働きかけましょう。
Encourage the person to talk.
4.遺族の方の話を聞きましょう。
Listen to the person.
5.遺族の方が体裁を気にせずに自分自身の感情を表わせれる環境を作りましょう。
Create an environment in which the bereaved person can be themselves and show their feelings, rather than having to put on a front.
6.グリーフケアーーには時間がかかることを心に留めておきましょう。
Be aware that grief can take a long time.
7.記念日や誕生日など、やり過ごすのが難しい特別な日にはコンタクトを取りましょう。
Contact the person at difficult times such as special anniversaries and birthdays.
8.Cruseのような役立つサポート組織のことを教えましょう。
Mention useful support agencies such as Cruse.
9.実務的な手助けを申し出ましょう。
Offer useful practical help.
■以下のことをしてはいけません。<Don't:>
1.遺族を避けること。
Avoid someone who has been bereaved.
2.「あなたの気持ちが分かるわ」「あなたはきっと忘れられる」「時が薬になる」などありきたりな言葉を使うこと。
Use clichs such as 'I understand how you feel'; 'You'll get over it ; 'Time heals'.
3.「前に進まなきゃ。立ち直らなきゃ」と言うこと。
悲嘆に必要な時間は、人によって全く異なるのです。
Tell them it's time to move on, they should be over it - how long a person needs to grieve is entirely individual.
4.話したがらない遺族や、怒りを示す遺族に接して驚くこと。
Be alarmed if the bereaved person doesn’t want to talk or demonstrates anger.
5.遺族の方をサポートする心労を過小に評価すること。
あなた自身のケアも必要なことを覚えておいてください。
Underestimate how emotionally draining it can be when supporting a grieving person. Make sure you take care of yourself too.
----------------------------------
「具体的で実用的な手助け」「実務的なお手伝い」とは、
例えば、以下のような申し出を指します。
・日用品や食料品の買い物代行を申し出る
・遺族の方のお子さんを散歩に連れて行く
・DM停止の手続きを代行する
何もするのもおっくうな気持ちでいる遺族にとって、
こういった申し出はとても助かります。
私は、死別直後に当時の上司が必要な社内手続きの代行を申し出てくださいました。
改めて「家族を亡くしました」と口にすることすら嫌だったので、
とても助かりました。感謝しています。
とにかく「落ち着いてじっくりと悲しみに向き合える環境」
を用意してあげることが大切なようです。
もしあなたが「自分は遺族の方にとって、
死別前から本音で話せる相手である」と自負できるなら、
ぜひ遺族の方にコンタクトをとってみてください。
もし、あなたが「自分は遺族の方とそこまで親しくない。
けれど何か手助けをしたい」と感じたら、
遺族の方のケアを行っている「遺族の方と親しい方」を
サポートするのも一案だと思います。
日本では「Cruseのようなサポート組織を教える」ことは難しいですが、
いくつかの類似組織があります。次回の記事でご紹介します。
「どのような方法で遺族の人を助けるのがよいか」
の一案をご提案します。
前回の記事遺族の方へ -自分を助ける方法に引き続き、
Cruse Bereavement Care(英国の国家的な死別ケアの組織)のHP
からの紹介です。
私はあまり英語が得意でないので原文も併記しておきます。
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苦しむ遺族を助ける方法
How to help someone bereaved
親しい人を亡くして嘆き悲しんでいる人を助けるには、
どうすればよいのか悩むところです。
どんな言葉をかけ、どのように働きかければよいか、
いくつかの助言を記しました。お読みください。
If you know someone who is grieving the death of someone close you may wonder how best to support them. Read on for some suggestions of what to say and do.
遺族の方は、亡くなった方について話したがるものです。
遺族の方にとって最も助けになることは、
ただ遺族の方のお話を聞いて差し上げることです。
そして、嘆き悲しむことのできる場所と時間を作ることです。
People who have been bereaved may want to talk about the person who has died. One of the most helpful things you can do is simply listen, and give them time and space to grieve.
また漠然と「何でも言ってください」と助けを申し出るより、
具体的で実用的なお手伝いを申し出ることは非常に役に立つことです。
Offering specific practical help, not vague general offers, can also be very helpful.
■以下のことをお勧めします。 <Do:>
1.もし死別の苦しみに悩まされている人がいるならば、
電話をかけるか手紙を書くか、メールで訪問の約束を取り付けましょう。
Be there for the person who is grieving - pick up the phone, write a letter or an email, call by or arrange to visit.
2.悲しみの受け止め方には、人ぞれぞれの方法があります。
そこには「正しい」方法も「普通の」方法はないことを心に留めましょう。
Accept that everyone grieves in their own way, there is no 'normal' way.
3.遺族の方に話すよう働きかけましょう。
Encourage the person to talk.
4.遺族の方の話を聞きましょう。
Listen to the person.
5.遺族の方が体裁を気にせずに自分自身の感情を表わせれる環境を作りましょう。
Create an environment in which the bereaved person can be themselves and show their feelings, rather than having to put on a front.
6.グリーフケアーーには時間がかかることを心に留めておきましょう。
Be aware that grief can take a long time.
7.記念日や誕生日など、やり過ごすのが難しい特別な日にはコンタクトを取りましょう。
Contact the person at difficult times such as special anniversaries and birthdays.
8.Cruseのような役立つサポート組織のことを教えましょう。
Mention useful support agencies such as Cruse.
9.実務的な手助けを申し出ましょう。
Offer useful practical help.
■以下のことをしてはいけません。<Don't:>
1.遺族を避けること。
Avoid someone who has been bereaved.
2.「あなたの気持ちが分かるわ」「あなたはきっと忘れられる」「時が薬になる」などありきたりな言葉を使うこと。
Use clichs such as 'I understand how you feel'; 'You'll get over it ; 'Time heals'.
3.「前に進まなきゃ。立ち直らなきゃ」と言うこと。
悲嘆に必要な時間は、人によって全く異なるのです。
Tell them it's time to move on, they should be over it - how long a person needs to grieve is entirely individual.
4.話したがらない遺族や、怒りを示す遺族に接して驚くこと。
Be alarmed if the bereaved person doesn’t want to talk or demonstrates anger.
5.遺族の方をサポートする心労を過小に評価すること。
あなた自身のケアも必要なことを覚えておいてください。
Underestimate how emotionally draining it can be when supporting a grieving person. Make sure you take care of yourself too.
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「具体的で実用的な手助け」「実務的なお手伝い」とは、
例えば、以下のような申し出を指します。
・日用品や食料品の買い物代行を申し出る
・遺族の方のお子さんを散歩に連れて行く
・DM停止の手続きを代行する
何もするのもおっくうな気持ちでいる遺族にとって、
こういった申し出はとても助かります。
私は、死別直後に当時の上司が必要な社内手続きの代行を申し出てくださいました。
改めて「家族を亡くしました」と口にすることすら嫌だったので、
とても助かりました。感謝しています。
とにかく「落ち着いてじっくりと悲しみに向き合える環境」
を用意してあげることが大切なようです。
もしあなたが「自分は遺族の方にとって、
死別前から本音で話せる相手である」と自負できるなら、
ぜひ遺族の方にコンタクトをとってみてください。
もし、あなたが「自分は遺族の方とそこまで親しくない。
けれど何か手助けをしたい」と感じたら、
遺族の方のケアを行っている「遺族の方と親しい方」を
サポートするのも一案だと思います。
日本では「Cruseのようなサポート組織を教える」ことは難しいですが、
いくつかの類似組織があります。次回の記事でご紹介します。
2013年12月4日水曜日
遺族の方へ -自分を助ける方法-(Cruse Bereavement CareのHPから)
以前、グリーフケアアドバイザーの記事でご紹介した
Cruse Bereavement Care(英国の国家的な死別ケアの組織)のHPの中で、
日本に住む私たちにも役立つ情報を見つけました。
英語に堪能な方の助けを得て和訳してみました。
---------------------------
Supporting yourself -あなた自身を助ける方法-
■以下のことをお勧めします。 <Do....>
1.誰かと、故人のことを話しましょう。
その人との思い出や、あなたがその人をどう思っていたかについて話しましょう。
Talk to other people about the person who has died,
about your memories and your feelings.
2.自分を労わってください。
規則正しく食事をとり、十分な休息をとってください。(たとえ眠れなくても)
Look after yourself. Eat properly and try to get enough rest (even if you can’t sleep).
3.悲しみにひたることを自分自身に許しましょう。
そして悲しむための時間を取りましょう。
Give yourself time and permission to grieve.
4.もし、助けが必要だと感じたら、助けを求めましょう。
Seek help and support if you feel you need it.
5.自分に何が必要かを、人に伝えましょう。
Tell people what you need.
■以下のことをしてはいけません。<Don't....>
1.孤立すること。
Isolate yourself.
2.感情にフタをして隠し続けること。
Keep your emotions bottled up.
3.助けが必要な自分は弱い人間だと考えること。
Think you are weak for needing help.
4.家事や仕事ができないことに罪悪感を感じること。
Feel guilty if you are struggling to cope.
5.ドラッグやアルコールに依存すること。その効果は一時的でしかありません。
Turn to drugs or alcohol - the relief will only be temporary
---------------------------
以上が http://www.cruse.org.uk/supporting-yourself
からの引用とその和訳です。
経験のない方は意外に感じられるかもしれませんが、
亡くした人について話すことは、心が慰められる一時です。
「あの時あの人はこうだった、私はこう思った」
ととりとめもなく話していると、まるでその人がそこにいるかのような幸せを感じられます。
思い出を話している間は、死別の痛みも少しは和らぎます。
私達遺族は死別という形でその人を失いましたが、思い出までもは失われていません。
思い出せば、いつでもあの人の姿を思い浮かべられる。
そしてその思い出は人と共有できる。
そう体感できると、なんだか落ち着くことができます。
そして、何度も話しているうちに徐々に気持ちが整頓されていきます。
ですから、周囲の方はぜひそのお話を聞いてあげて欲しいと思います。
遺族が一番傷つくのは「そんな話をやめなさい。現実を見なさい」
と言われることです。
そして、周囲の人に「自分がどうして欲しいか」を伝えるのは大切なことです。
話したければ「話し相手になって欲しい」と言い、
そっとしておいてほしければ「今はあなたと話したくない」とはっきり言いましょう。
残念ながら、過剰に遺族の方とかかわりたがる方も中にはいらっしゃいます。
中には宗教や健康食品の勧誘をなさる方も・・・。
「無神経なこと言う人に限って家に押しかけてくるのは何故?」
と思う経験をされる方も少なくはないようです。
最後に。
規則正しく3食を食べ、布団に入ることは大切です。
眠れなくても、ベットに体を横たえましょう。
「眠れない、食べられない」と感じたら、病院へ行きましょう。
評判の良い精神科や心療内科は常に予約がいっぱいであることも。
かかりつけの病院があれば、そこで相談してみるのも一案です。
Cruse Bereavement Care(英国の国家的な死別ケアの組織)のHPの中で、
日本に住む私たちにも役立つ情報を見つけました。
英語に堪能な方の助けを得て和訳してみました。
---------------------------
Supporting yourself -あなた自身を助ける方法-
■以下のことをお勧めします。 <Do....>
1.誰かと、故人のことを話しましょう。
その人との思い出や、あなたがその人をどう思っていたかについて話しましょう。
Talk to other people about the person who has died,
about your memories and your feelings.
2.自分を労わってください。
規則正しく食事をとり、十分な休息をとってください。(たとえ眠れなくても)
Look after yourself. Eat properly and try to get enough rest (even if you can’t sleep).
3.悲しみにひたることを自分自身に許しましょう。
そして悲しむための時間を取りましょう。
Give yourself time and permission to grieve.
4.もし、助けが必要だと感じたら、助けを求めましょう。
Seek help and support if you feel you need it.
5.自分に何が必要かを、人に伝えましょう。
Tell people what you need.
■以下のことをしてはいけません。<Don't....>
1.孤立すること。
Isolate yourself.
2.感情にフタをして隠し続けること。
Keep your emotions bottled up.
3.助けが必要な自分は弱い人間だと考えること。
Think you are weak for needing help.
4.家事や仕事ができないことに罪悪感を感じること。
Feel guilty if you are struggling to cope.
5.ドラッグやアルコールに依存すること。その効果は一時的でしかありません。
Turn to drugs or alcohol - the relief will only be temporary
---------------------------
以上が http://www.cruse.org.uk/supporting-yourself
からの引用とその和訳です。
経験のない方は意外に感じられるかもしれませんが、
亡くした人について話すことは、心が慰められる一時です。
「あの時あの人はこうだった、私はこう思った」
ととりとめもなく話していると、まるでその人がそこにいるかのような幸せを感じられます。
思い出を話している間は、死別の痛みも少しは和らぎます。
私達遺族は死別という形でその人を失いましたが、思い出までもは失われていません。
思い出せば、いつでもあの人の姿を思い浮かべられる。
そしてその思い出は人と共有できる。
そう体感できると、なんだか落ち着くことができます。
そして、何度も話しているうちに徐々に気持ちが整頓されていきます。
ですから、周囲の方はぜひそのお話を聞いてあげて欲しいと思います。
遺族が一番傷つくのは「そんな話をやめなさい。現実を見なさい」
と言われることです。
そして、周囲の人に「自分がどうして欲しいか」を伝えるのは大切なことです。
話したければ「話し相手になって欲しい」と言い、
そっとしておいてほしければ「今はあなたと話したくない」とはっきり言いましょう。
残念ながら、過剰に遺族の方とかかわりたがる方も中にはいらっしゃいます。
中には宗教や健康食品の勧誘をなさる方も・・・。
「無神経なこと言う人に限って家に押しかけてくるのは何故?」
と思う経験をされる方も少なくはないようです。
最後に。
規則正しく3食を食べ、布団に入ることは大切です。
眠れなくても、ベットに体を横たえましょう。
「眠れない、食べられない」と感じたら、病院へ行きましょう。
評判の良い精神科や心療内科は常に予約がいっぱいであることも。
かかりつけの病院があれば、そこで相談してみるのも一案です。
2013年12月2日月曜日
喪中お見舞い
「喪中葉書が届いたら、喪中見舞いを贈りましょう」
そんなキャンペーンを耳にするようになりました。
従来、日本では「訃報を聞いたら、弔問に駆けつけるか電報とお線香を贈る」
というのがお悔やみのマナーとされていました。
しかし近年では、家族葬などの増加に伴って
「年末に喪中はがき(年賀欠礼状)を受け取ってはじめて訃報を知る」
というケースが増えました。
この場合、従来のルールにのっとると、
年明けにお返事として「寒中見舞い」を出すことになります。
これではあまりにもそっけなさすぎますし、間が空いてしまいます。
かといって、年末に今更弔問に行くのも不自然です。
そこで、「喪中はがき」を受け取ったら「喪中見舞い」をお贈りし、
お悔やみの気持ちを表す。
それが「喪中見舞い」という新しい習慣です。
私自身にも経験がありますが、
喪中のお正月というのは寂しいものです。
TVでは「家族団欒」を強調するCMが次々に流されます。
年賀状も届きません。
配偶者やお子さんを亡くされた方は特に
「自分の家族は世間と異なってしまったのだ」
と疎外感を感じることでしょう。
死別後間もない遺族にとって、
お正月は試練の期間でもあるのです。
碧香堂は、そんな喪中のお正月の慰めとなるよう、
「年内に喪中お見舞いをお贈りする」ことを提案します。
喪中お見舞いとしてお線香を贈るのも、もちろんよいと思いますが、
「葬儀の際にお線香ばかり頂いてしまって3年分くらいある」
という方も少なくありません。
碧香堂のグリーフケアギフトは、
そんな時に贈って欲しいと思って開発したものばかりです。
いつとちょっと違うお線香やろうそくを灯せれたら、
お正月の寂しい気持ちも少しは慰められると思います。
碧香堂のグリーフケアギフトはいずれも喪中見舞いに最適だと自負していますが、
特におすすめしたいのが、新製品のお花のろうそく箱入りギフト。
このキャンドルはバンコク郊外の工場で一点一点手作りでつくられたもので、
ほんのりとお花の香りがやさしく香るアロマキャンドルです。
ピンクとブルーの2色をご用意しました。
喪中のご挨拶状もお付けします。
挨拶状の文面は4種類からお選びいただけますので、
贈り主様の気持ちに沿ったメッセージをお届けすることができます。
12月25日ご注文受付分まで、全国送料無料でお届けします。
この機会にぜひご利用ください。
心をこめて包装・発送させていただきます。
(画像をクリックすると、商品ページへリンクします。)
そんなキャンペーンを耳にするようになりました。
従来、日本では「訃報を聞いたら、弔問に駆けつけるか電報とお線香を贈る」
というのがお悔やみのマナーとされていました。
しかし近年では、家族葬などの増加に伴って
「年末に喪中はがき(年賀欠礼状)を受け取ってはじめて訃報を知る」
というケースが増えました。
この場合、従来のルールにのっとると、
年明けにお返事として「寒中見舞い」を出すことになります。
これではあまりにもそっけなさすぎますし、間が空いてしまいます。
かといって、年末に今更弔問に行くのも不自然です。
そこで、「喪中はがき」を受け取ったら「喪中見舞い」をお贈りし、
お悔やみの気持ちを表す。
それが「喪中見舞い」という新しい習慣です。
私自身にも経験がありますが、
喪中のお正月というのは寂しいものです。
TVでは「家族団欒」を強調するCMが次々に流されます。
年賀状も届きません。
配偶者やお子さんを亡くされた方は特に
「自分の家族は世間と異なってしまったのだ」
と疎外感を感じることでしょう。
死別後間もない遺族にとって、
お正月は試練の期間でもあるのです。
碧香堂は、そんな喪中のお正月の慰めとなるよう、
「年内に喪中お見舞いをお贈りする」ことを提案します。
喪中お見舞いとしてお線香を贈るのも、もちろんよいと思いますが、
「葬儀の際にお線香ばかり頂いてしまって3年分くらいある」
という方も少なくありません。
碧香堂のグリーフケアギフトは、
そんな時に贈って欲しいと思って開発したものばかりです。
いつとちょっと違うお線香やろうそくを灯せれたら、
お正月の寂しい気持ちも少しは慰められると思います。
碧香堂のグリーフケアギフトはいずれも喪中見舞いに最適だと自負していますが、
特におすすめしたいのが、新製品のお花のろうそく箱入りギフト。
このキャンドルはバンコク郊外の工場で一点一点手作りでつくられたもので、
ほんのりとお花の香りがやさしく香るアロマキャンドルです。
ピンクとブルーの2色をご用意しました。
喪中のご挨拶状もお付けします。
挨拶状の文面は4種類からお選びいただけますので、
贈り主様の気持ちに沿ったメッセージをお届けすることができます。
12月25日ご注文受付分まで、全国送料無料でお届けします。
この機会にぜひご利用ください。
心をこめて包装・発送させていただきます。
(画像をクリックすると、商品ページへリンクします。)
2013年11月20日水曜日
お花のろうそく(5)-初の取引
アメリカから別のろうそくを少しだけ輸入してみた私ですが、
やはり、タイのあのお花のろうそくのことが忘れられません。
しかしメールの返事ももらえないのではどうしようもありません。
お花のろうそくのことは一旦諦め、
お線香だけでもこの事業をやってみよう、と様々な準備を進めました。
幸運にも、2012年6月に中小庁の創業助成金をいただけることになり、
2013年7月にネットショップ碧香堂をオープン。
前回バンコクから持ち帰ったろうそくを大切に使いながら、
商品展開を行いました。
お線香も、素敵な色と香りで好評なのですが、
やはりこのお花のろうそくは人の目を惹きつけます。
試しにアウトレット商品として1箱だけ出品してみたところ、
あっという間に売れてしまいました。
やはりもう一度あの会社との取引にトライしたい。
そんな思いが募り、9月に東京ギフトショーへ参加するために上京した際、
ミプロに相談に行きました。
相談相手はもちろん、アトランタでもお世話になった貿易アドバイザーさんです。
「実は、注文は最低5000USDからだと言っているタイの会社に、
まずは500USDから取引させてくれないかと打診したいのですが」
と相談したところ、
「うーん。それはもう、当たって砕けるしかないね」
とのこと。
そして無理してでも1000USDは出すべきなのかと悩む私に
「創業間もない時期に資金面で無理をするのは決してだめだ」
と諭してくださいました。
「でも、大丈夫。あなたはアトランタで交渉のコツをつかんだと思うよ。
事前に『また行くよ、よろしく』とだけメールを出しなさい」
とアドバイスをいただきました。
半信半疑でメールを出してみたところ、なんとすぐにお返事が。
そこには「わざわざ知らせてくれてありがとう。
初日に来てくれれば、サンプルを上げれるよ」
と書いてありました。
そこで「最新のカタログを送ってください。事前に注文を吟味したいので」
とメールを打ち、私はタイへと旅立ちました。
今回は「タイ王国貿易センター」を通じて登録したせいか、
スムーズに入場できました。
それどころか、ランチクーポンまで付いてきて、ゴージャスなお昼をいただくこともできました。
バイヤー用ラウンジも使えます。
もうフードコートでノートを広げる必要もありません!
私は意気揚々とブースに乗り込み、まずはサンプルの交渉です。
最初は「やあ、ようこそ。気に入った商品の写真を撮ってください」としか言われませんでしたが、
さりげなく「メールをありがとう。初日に来ればサンプルをくださる
とおっしゃったので初日に来ました。サンプルを選んでよいですか?」とアピール。
「ああ、どうぞ」とのこと言われたので、私はさっそくサンプルを選び始めました。
彼のろうそくはますます美しくなり、パッケージも改良されていました。
やっぱり素敵!
このろうそくを、絶対に手に入れたい。
夢中でサンプルを選んでいると、彼の顔が曇っていることに気が付きました。
あれ、ひょっとして私はサンプルを選びすぎ?
ふとブースを見渡すと、バックヤードに、他のバイヤー用でしょうか。
それぞれポストイットをつけた商品が1袋づつ積まれていました。
やっぱり1人1つぐらいが相場なんだ。しまった。
そこで私は内心慌てながら言いました。
「ほんの少しの注文だったら、私のバンコク滞在中にこのろうそくを
受け取ることができますか?もちろんお金は払います」と。
しばらく考えて彼は言いました。
「そういえば、お前は3年前にもやってきたな。よし、いいだろう。商品を選べ」
やった!交渉成立です。
しかし問題が生じました。
代金総額の30%のデポジットをその場で支払わないといけないのですが、
その時私は十分なタイバーツを持っていませんでした。
昨年まで会場にあったはずの銀行は姿を消しており、両替をするなら
タクシーで最寄りの駅まで行かないといけないそうではありませんか。
ブースに戻って相談すると、
「いいよ、今日中にATMから払い込んでくれ、そしてそのレシートをSMSで送ってくれ。
3年待ったんだ。1日くらい待てない訳がない」と言われました。
3年前の私を覚えてくれていたのはうれしいけれど、メールを無視したのはそっちじゃ?!
ていうかATMからの振込ってどうやるの?!と思いながら、
私は笑顔で感謝を伝えて会場を後にしました。
タイ在住の友人の助けを借りて、なんとか払い込みを終え、
翌日注文書のコピーをもらおうと再度ブースに出向いたところトラブル発生。
「お前の注文書は既に工場に送ってしまった。コピーは渡せない」
と言うではありませんか。
彼は引き渡しの日に来れないと言っていたので、
注文書のコピーがないと、いざという時に私は困ってしまいます。
なだめすかして、彼のスタッフにもう一度注文書を書いてもらっていると、
彼は明らかにイライラしてきてしまいました。
展示会期間中の時間はとても貴重。
出展者の方は少しでも多くのバイヤーと会話をしたいはずです。
しかし、日本人の私としては、ドキュメントがなければいざという時に
誰にも申し開きをすることができず困ってしまいます。
なんとか注文書のコピーを手にした私ですが、
途中で彼からかなり強い言葉も投げかけられてしまいました。
彼は「はやりこんな小口取引をするんじゃなかった」と
後悔しているのかもしれません。私はすっかり凹んでしまいました。
そんな私は、翌日お線香の会社の工場見学に出かけました。
工場見学の最後に、お線香会社の担当者が口を開きました。
「昨日、あなたのキャンドルメーカーのオーナーが私たちのブースに来た」
と。びっくりする私をしり目に、彼女は理路整然と話し始めました。
「彼は、あなたが小さい取引なのに多くの条件を言うのでイライラしてしまった、
と言っていた。
彼は既に大きな顧客を持っており、通常もっと大きな金額でしか取引しない。
しかし、彼はあなたの創業を手伝いたいと言っていた。
彼を信じてもよいと思う」と。
私のお線香の会社と、彼のろうそくの会社のブースはすぐ近くに並んでいました。
私はろうそくのピックアップの日を決める際に
「この日は、あのお線香会社の工場に見学に行くのでどうしても来れない」と断っていたのです。
彼はそれを覚えていて、私が去った後、
お線香会社のブースに足を運んでくれたのでしょう。
彼のその行為にも、それを私に伝えてくれるお線香会社の彼女にも
私は心を打たれました。
正直、本当にろうそくを引き渡してもらえるのか不安になっていた私ですが、
彼女のこの報告のおかげで、
「そうだ、あんなきれいなキャンドルを作る人が不正をする訳がない」
と気持ちを取り戻すことがでいました。
ろうそくの引き渡しの日、恐る恐るブースを訪れると、
なんと彼の姿がありました。
用意されていたろうそくは注文通りでパッキングも完ぺき。
私は彼に「私は以前アメリカからろうそくを輸入したのだが、
パッキングが不十分で痛い目にあった。
でもあなたのパッキングは完璧だ」と伝えました。
「どうだ、俺のろうそくが一番だろう」と得意げな彼。
私は次回は規定通りの金額で注文することを約束して会場を後にしました。
こうして、私とお花のろうそくメーカーの初の商取引が完了しました。
私があのお花のろうそくと出会ってから、実に3年の月日が流れていました。
タクシー売り場で積み上げられる、私の荷物。
こんなに大きな荷姿になってしまいました。
創業物語・お花のろうそく編はこれにて完了。
こうして、皆様にお届けできるようになったお花のろうそくがこちらです。
やはり、タイのあのお花のろうそくのことが忘れられません。
しかしメールの返事ももらえないのではどうしようもありません。
お花のろうそくのことは一旦諦め、
お線香だけでもこの事業をやってみよう、と様々な準備を進めました。
幸運にも、2012年6月に中小庁の創業助成金をいただけることになり、
2013年7月にネットショップ碧香堂をオープン。
前回バンコクから持ち帰ったろうそくを大切に使いながら、
商品展開を行いました。
お線香も、素敵な色と香りで好評なのですが、
やはりこのお花のろうそくは人の目を惹きつけます。
試しにアウトレット商品として1箱だけ出品してみたところ、
あっという間に売れてしまいました。
やはりもう一度あの会社との取引にトライしたい。
そんな思いが募り、9月に東京ギフトショーへ参加するために上京した際、
ミプロに相談に行きました。
相談相手はもちろん、アトランタでもお世話になった貿易アドバイザーさんです。
「実は、注文は最低5000USDからだと言っているタイの会社に、
まずは500USDから取引させてくれないかと打診したいのですが」
と相談したところ、
「うーん。それはもう、当たって砕けるしかないね」
とのこと。
そして無理してでも1000USDは出すべきなのかと悩む私に
「創業間もない時期に資金面で無理をするのは決してだめだ」
と諭してくださいました。
「でも、大丈夫。あなたはアトランタで交渉のコツをつかんだと思うよ。
事前に『また行くよ、よろしく』とだけメールを出しなさい」
とアドバイスをいただきました。
半信半疑でメールを出してみたところ、なんとすぐにお返事が。
そこには「わざわざ知らせてくれてありがとう。
初日に来てくれれば、サンプルを上げれるよ」
と書いてありました。
そこで「最新のカタログを送ってください。事前に注文を吟味したいので」
とメールを打ち、私はタイへと旅立ちました。
今回は「タイ王国貿易センター」を通じて登録したせいか、
スムーズに入場できました。
それどころか、ランチクーポンまで付いてきて、ゴージャスなお昼をいただくこともできました。
バイヤー用ラウンジも使えます。
もうフードコートでノートを広げる必要もありません!
私は意気揚々とブースに乗り込み、まずはサンプルの交渉です。
最初は「やあ、ようこそ。気に入った商品の写真を撮ってください」としか言われませんでしたが、
さりげなく「メールをありがとう。初日に来ればサンプルをくださる
とおっしゃったので初日に来ました。サンプルを選んでよいですか?」とアピール。
「ああ、どうぞ」とのこと言われたので、私はさっそくサンプルを選び始めました。
彼のろうそくはますます美しくなり、パッケージも改良されていました。
やっぱり素敵!
このろうそくを、絶対に手に入れたい。
夢中でサンプルを選んでいると、彼の顔が曇っていることに気が付きました。
あれ、ひょっとして私はサンプルを選びすぎ?
ふとブースを見渡すと、バックヤードに、他のバイヤー用でしょうか。
それぞれポストイットをつけた商品が1袋づつ積まれていました。
やっぱり1人1つぐらいが相場なんだ。しまった。
そこで私は内心慌てながら言いました。
「ほんの少しの注文だったら、私のバンコク滞在中にこのろうそくを
受け取ることができますか?もちろんお金は払います」と。
しばらく考えて彼は言いました。
「そういえば、お前は3年前にもやってきたな。よし、いいだろう。商品を選べ」
やった!交渉成立です。
しかし問題が生じました。
代金総額の30%のデポジットをその場で支払わないといけないのですが、
その時私は十分なタイバーツを持っていませんでした。
昨年まで会場にあったはずの銀行は姿を消しており、両替をするなら
タクシーで最寄りの駅まで行かないといけないそうではありませんか。
ブースに戻って相談すると、
「いいよ、今日中にATMから払い込んでくれ、そしてそのレシートをSMSで送ってくれ。
3年待ったんだ。1日くらい待てない訳がない」と言われました。
3年前の私を覚えてくれていたのはうれしいけれど、メールを無視したのはそっちじゃ?!
ていうかATMからの振込ってどうやるの?!と思いながら、
私は笑顔で感謝を伝えて会場を後にしました。
タイ在住の友人の助けを借りて、なんとか払い込みを終え、
翌日注文書のコピーをもらおうと再度ブースに出向いたところトラブル発生。
「お前の注文書は既に工場に送ってしまった。コピーは渡せない」
と言うではありませんか。
彼は引き渡しの日に来れないと言っていたので、
注文書のコピーがないと、いざという時に私は困ってしまいます。
なだめすかして、彼のスタッフにもう一度注文書を書いてもらっていると、
彼は明らかにイライラしてきてしまいました。
展示会期間中の時間はとても貴重。
出展者の方は少しでも多くのバイヤーと会話をしたいはずです。
しかし、日本人の私としては、ドキュメントがなければいざという時に
誰にも申し開きをすることができず困ってしまいます。
なんとか注文書のコピーを手にした私ですが、
途中で彼からかなり強い言葉も投げかけられてしまいました。
彼は「はやりこんな小口取引をするんじゃなかった」と
後悔しているのかもしれません。私はすっかり凹んでしまいました。
そんな私は、翌日お線香の会社の工場見学に出かけました。
工場見学の最後に、お線香会社の担当者が口を開きました。
「昨日、あなたのキャンドルメーカーのオーナーが私たちのブースに来た」
と。びっくりする私をしり目に、彼女は理路整然と話し始めました。
「彼は、あなたが小さい取引なのに多くの条件を言うのでイライラしてしまった、
と言っていた。
彼は既に大きな顧客を持っており、通常もっと大きな金額でしか取引しない。
しかし、彼はあなたの創業を手伝いたいと言っていた。
彼を信じてもよいと思う」と。
私のお線香の会社と、彼のろうそくの会社のブースはすぐ近くに並んでいました。
私はろうそくのピックアップの日を決める際に
「この日は、あのお線香会社の工場に見学に行くのでどうしても来れない」と断っていたのです。
彼はそれを覚えていて、私が去った後、
お線香会社のブースに足を運んでくれたのでしょう。
彼のその行為にも、それを私に伝えてくれるお線香会社の彼女にも
私は心を打たれました。
正直、本当にろうそくを引き渡してもらえるのか不安になっていた私ですが、
彼女のこの報告のおかげで、
「そうだ、あんなきれいなキャンドルを作る人が不正をする訳がない」
と気持ちを取り戻すことがでいました。
ろうそくの引き渡しの日、恐る恐るブースを訪れると、
なんと彼の姿がありました。
用意されていたろうそくは注文通りでパッキングも完ぺき。
私は彼に「私は以前アメリカからろうそくを輸入したのだが、
パッキングが不十分で痛い目にあった。
でもあなたのパッキングは完璧だ」と伝えました。
「どうだ、俺のろうそくが一番だろう」と得意げな彼。
私は次回は規定通りの金額で注文することを約束して会場を後にしました。
こうして、私とお花のろうそくメーカーの初の商取引が完了しました。
私があのお花のろうそくと出会ってから、実に3年の月日が流れていました。
タクシー売り場で積み上げられる、私の荷物。
こんなに大きな荷姿になってしまいました。
創業物語・お花のろうそく編はこれにて完了。
こうして、皆様にお届けできるようになったお花のろうそくがこちらです。
お花のろうそく(4)-アメリカでの修行
こうして私は、晴れてアメリカでの見本市に参加できることになりました。
会場はアトランタのアメリカズマーケット。
3ブロックにわたってビルが建っており、その中に5000店もの販売代理店が入っています。
バンコクでの反省を踏まえて、与えられた3日間では十分に会場を回ることができないと判断。
前後に自腹でホテルを取り、1週間滞在することに決めました。
アトランタは、バンコクと違って初めての土地で緊張します。
英語も早くて聞き取るのが大変です。
初日に警備員に呼び止められたと思って慌てて書類を出したら、
ぷっと笑われてしまいました。
「僕はただHelloとあいさつしただけだよ。登録はあっち」
とのこと。
うれしいのは、海外からのバイヤーのためのラウンジが使えることでした。
会場の一角のホテルのようなラウンジにコーヒーや軽食が用意されていて、Wi-fiも無料。
パソコンやプリンターも使うことができます。
バンコクとの待遇の違いに感激していたらミプロの方に
「どこの展示会でも海外バイヤーのためのラウンジはありますよ。
バンコクでも使えたはずです」と笑われてしまいました。
私は1週間毎日このビルに通いました。
日没後は治安がよくないと聞いていたので、朝1番に会場入り。
分厚いカタログから「Made in USA」のキャンドルメーカーをピックアップし、
タイムリミットの午後5時まで、片っ端からブースを訪れました。
中には、あのタイのお花のろうそくメーカーの商品を扱っている会社もありました。
こんな遠くのアメリカまで流通しているとは…。
いくつかの失敗をしでかしながら、私は貿易アドバイザーさんと
親切なブースのスタッフさん達から
「細かい条件は、帰国後メールでつめる」
「現地で確認すべきは、商品の詳細」
「取引相手に自分を印象付けて信頼関係をつなぐ」
ことの大切さを学びました。
7日間の期間中には、いろいろな出来事がありました。
大きなメーカーのCEOさんとの会談を偶然ゲットできてしまい、
あわてて徹夜で資料をつくったり、
商談相手のメーカーの男性に突然食事に誘われて困惑していたら
「心配するな、俺たちはゲイだ」と言われ、さらに困惑したり。
毎日通うバイヤーは少ないらしく、期日の後半になると、
ラウンジ担当の女性や入り口の警備員にも顔を覚えられてしまいました。
それどころか、道に迷っている他のバイヤーにフロア案内ができるまでに。
最後から2日目の午後、私はほぼすべてのブースを回り終えました。
そこで初日に「日本に輸出できるかどうか分からないわ」と言われてあきらめていた
ブースに再度出向き、再度交渉しました。
ブースの担当女性は、困ったような笑顔をうかべ
「日本に輸出できるかどうか分からないの」と再度私をやんわりと拒絶します。
でも私は負けません。
「ええ、分かってる。
でもせっかく日本から来たのだから香りをテストさせて。
私、このアロマキャンドルがこのビルの中で一番気に入ったの。
コーヒー豆はあるかしら?」
とあくまでフレンドリーかつ強引にテスティングを開始。
鼻のリフレッシュに使うコーヒー豆を片手に全30種類の香りを全て
メモを取りながら確認しました。
そんな私を見ながら、担当の女性と隣のブースの男性が
「彼女は初日には簡単に追い返されていたのに、
今日は食い下がってテスティングまでしている」
「サンプルまでゲットしたのよ。コーヒー豆も要求された」
「日本人には珍しい積極性だね。彼女はよいバイヤーになるよ」
「そうね。きっと」
と話しているのが聞こえた時には、してやったりと思いました。
(実は、このメーカーは既に日本の大手商社と取引をしていたので
私のこの行為は全くの無駄だったのですが。)
最終日に気分よく歩いていると、警備員の男性に呼び止められました。
初日に英語が聞き取れなかった私を笑った男性です。
「君は毎日朝早くから来てよく歩いたね。
初日は僕の挨拶も分からずに困っていたけれど、いろんな友達もできたみたいだ。
君のビジネスはきっと成功するよ。来年もまた来てね」
と微笑む彼。
その笑顔を見た時、私はバイヤーとして少しだけ成長できた気がしました。
こうして私は、アメリカ南部のホスピタリティーに心を温められ、
私はアトランタを後にしました。
タイからろうそくを持ち帰り、
300円の消費税を支払っていたので参加できたこの見本市。
「とてもたくさんの偶然と親切に助けられた。
きっと私はこの事業をやるべきなんだ。
どうすればいいのか、今は全く分からないけれど」
と思いながら。
最終日にかろうじて撮影したビルの外観の一部。
会場内は全て撮影禁止です。
次の記事へ続きます。
会場はアトランタのアメリカズマーケット。
3ブロックにわたってビルが建っており、その中に5000店もの販売代理店が入っています。
バンコクでの反省を踏まえて、与えられた3日間では十分に会場を回ることができないと判断。
前後に自腹でホテルを取り、1週間滞在することに決めました。
アトランタは、バンコクと違って初めての土地で緊張します。
英語も早くて聞き取るのが大変です。
初日に警備員に呼び止められたと思って慌てて書類を出したら、
ぷっと笑われてしまいました。
「僕はただHelloとあいさつしただけだよ。登録はあっち」
とのこと。
うれしいのは、海外からのバイヤーのためのラウンジが使えることでした。
会場の一角のホテルのようなラウンジにコーヒーや軽食が用意されていて、Wi-fiも無料。
パソコンやプリンターも使うことができます。
バンコクとの待遇の違いに感激していたらミプロの方に
「どこの展示会でも海外バイヤーのためのラウンジはありますよ。
バンコクでも使えたはずです」と笑われてしまいました。
私は1週間毎日このビルに通いました。
日没後は治安がよくないと聞いていたので、朝1番に会場入り。
分厚いカタログから「Made in USA」のキャンドルメーカーをピックアップし、
タイムリミットの午後5時まで、片っ端からブースを訪れました。
中には、あのタイのお花のろうそくメーカーの商品を扱っている会社もありました。
こんな遠くのアメリカまで流通しているとは…。
いくつかの失敗をしでかしながら、私は貿易アドバイザーさんと
親切なブースのスタッフさん達から
「細かい条件は、帰国後メールでつめる」
「現地で確認すべきは、商品の詳細」
「取引相手に自分を印象付けて信頼関係をつなぐ」
ことの大切さを学びました。
7日間の期間中には、いろいろな出来事がありました。
大きなメーカーのCEOさんとの会談を偶然ゲットできてしまい、
あわてて徹夜で資料をつくったり、
商談相手のメーカーの男性に突然食事に誘われて困惑していたら
「心配するな、俺たちはゲイだ」と言われ、さらに困惑したり。
毎日通うバイヤーは少ないらしく、期日の後半になると、
ラウンジ担当の女性や入り口の警備員にも顔を覚えられてしまいました。
それどころか、道に迷っている他のバイヤーにフロア案内ができるまでに。
最後から2日目の午後、私はほぼすべてのブースを回り終えました。
そこで初日に「日本に輸出できるかどうか分からないわ」と言われてあきらめていた
ブースに再度出向き、再度交渉しました。
ブースの担当女性は、困ったような笑顔をうかべ
「日本に輸出できるかどうか分からないの」と再度私をやんわりと拒絶します。
でも私は負けません。
「ええ、分かってる。
でもせっかく日本から来たのだから香りをテストさせて。
私、このアロマキャンドルがこのビルの中で一番気に入ったの。
コーヒー豆はあるかしら?」
とあくまでフレンドリーかつ強引にテスティングを開始。
鼻のリフレッシュに使うコーヒー豆を片手に全30種類の香りを全て
メモを取りながら確認しました。
そんな私を見ながら、担当の女性と隣のブースの男性が
「彼女は初日には簡単に追い返されていたのに、
今日は食い下がってテスティングまでしている」
「サンプルまでゲットしたのよ。コーヒー豆も要求された」
「日本人には珍しい積極性だね。彼女はよいバイヤーになるよ」
「そうね。きっと」
と話しているのが聞こえた時には、してやったりと思いました。
(実は、このメーカーは既に日本の大手商社と取引をしていたので
私のこの行為は全くの無駄だったのですが。)
最終日に気分よく歩いていると、警備員の男性に呼び止められました。
初日に英語が聞き取れなかった私を笑った男性です。
「君は毎日朝早くから来てよく歩いたね。
初日は僕の挨拶も分からずに困っていたけれど、いろんな友達もできたみたいだ。
君のビジネスはきっと成功するよ。来年もまた来てね」
と微笑む彼。
その笑顔を見た時、私はバイヤーとして少しだけ成長できた気がしました。
こうして私は、アメリカ南部のホスピタリティーに心を温められ、
私はアトランタを後にしました。
タイからろうそくを持ち帰り、
300円の消費税を支払っていたので参加できたこの見本市。
「とてもたくさんの偶然と親切に助けられた。
きっと私はこの事業をやるべきなんだ。
どうすればいいのか、今は全く分からないけれど」
と思いながら。
最終日にかろうじて撮影したビルの外観の一部。
会場内は全て撮影禁止です。
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