2013年12月8日日曜日

日本のグリーフケア・サポート組織

前回の記事で「遺族の方を助ける方法」をご紹介しました。

その中に
「Cruseのような役立つサポート組織のことを教えましょう。」
という助言がありました。

日本にはCruseのように「無料で24時間死別の苦しみを相談できる」組織はありませんが、
以下のような組織やサイトがあります。

■自死遺族のつどい
自死遺族の方のサポート組織は、活発に活動されており、
全国的なまとまりがあるようです。
以下に全国のサポート組織一覧があります。
http://www.lifelink.or.jp/hp/tsudoi.php

■日本グリーフ・ケア・センター
伴侶を亡くされた方の組織です。
http://members3.jcom.home.ne.jp/osada-mt/
東京・名古屋・伊豆でグループ・ミーティング(グループ・カウンセリング)が行われています。

■生と死を考える会全国協議会(2014/1/15追記)
http://www2u.biglobe.ne.jp/~shinai/seitoshi.htm
死生学で有名な、上智大学のアルフォンス・デーケン氏が名誉会長。
「会員一覧」で全国の組織一覧が見えます。
住所のみでHPのない組織も多々ありますが、
一般の方向けのサポートを行っている組織もあります。

■めんどりの集い
お子さんを亡くしたご両親が対象です。
亡くした理由、亡くなった子の年齢、亡くなってからの年月も、問われません。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hiroba/mendori/
「分かち合いの会」が不定期に東京・大阪・愛知・盛岡などで開催されます。

■天使になった子供たち
病気でお子様を亡くされたご家族のコミュニティサイトです。
http://minna.eek.jp/angel/

■日本グリーフケア協会
http://www.grief-care.org/index.html
現在は、東日本大震災の被災地と、栃木県自治医科大学でケアを実施しているようです。
東京でのワークショップは受付を停止しているようです。

■京都グリーフケア協会
https://www.kyoto-griefcare.or.jp/
京都でグリーフカウンセリングを受け付けています。
個人カウンセリングは60分8,500円から。

■上智大学グリーフケア研究所
http://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/griefcare
「グリーフケアの実践とその支援」ということで有料面談が行われています。
5,000円/回で要予約です。
詳細はこのページをご覧ください。


状況やパーソナリティによって合う合わないがあるので、
あくまでも参考情報としてお伝えいただければと思います。
(ご自分で検索して見つけること可能ではありますが、
検索の際に目にしたくない情報に接してしまうこともあります)

個人的には、死別直後の遺族にとって、
グループワークは時として刺激が強すぎるように感じます。
しかし「同じような経験をしている仲間がいる」と知ることは、
勇気づけられる経験だと思います。


また、お近くの精神科や心療内科などに併設されている
カウンセリングルームでの心理カウンセリングも有効だと思います。
心理カウンセリングの相場は1時間5000円から8000円程度です。

健康保険組合によっては、保健同人社などと契約し、
福利厚生で心理カウンセリングを無料で提供している会社もあります。
そのようなサービスがないかどうか調べ、
同僚の方に教えて差し上げるのもよいと思います。


いつか「サポート組織を教える代わりに碧香堂のサイトを教えていただく」
という使い方をしていただけるよう、
これからも記事を書き綴っていければと思います。

他の記事と違って、書くのにエネルギーが必要で量産はできませんが、
一歩づつ。

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