2013年12月4日水曜日

遺族の方へ -自分を助ける方法-(Cruse Bereavement CareのHPから)

以前、グリーフケアアドバイザーの記事でご紹介した
Cruse Bereavement Care(英国の国家的な死別ケアの組織)のHP
の中で、
日本に住む私たちにも役立つ情報を見つけました。

英語に堪能な方の助けを得て和訳してみました。
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Supporting yourself -あなた自身を助ける方法-

■以下のことをお勧めします。 <Do....>

1.誰かと、故人のことを話しましょう。
その人との思い出や、あなたがその人をどう思っていたかについて話しましょう。
Talk to other people about the person who has died,
about your memories and your feelings.

2.自分を労わってください。
規則正しく食事をとり、十分な休息をとってください。(たとえ眠れなくても)
Look after yourself. Eat properly and try to get enough rest (even if you can’t sleep).

3.悲しみにひたることを自分自身に許しましょう。
そして悲しむための時間を取りましょう。
Give yourself time and permission to grieve.

4.もし、助けが必要だと感じたら、助けを求めましょう。
Seek help and support if you feel you need it.

5.自分に何が必要かを、人に伝えましょう。
Tell people what you need.


■以下のことをしてはいけません。<Don't....>

1.孤立すること。
Isolate yourself.

2.感情にフタをして隠し続けること。
Keep your emotions bottled up.

3.助けが必要な自分は弱い人間だと考えること。
Think you are weak for needing help.

4.家事や仕事ができないことに罪悪感を感じること。
Feel guilty if you are struggling to cope.

5.ドラッグやアルコールに依存すること。その効果は一時的でしかありません。
Turn to drugs or alcohol - the relief will only be temporary
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以上が http://www.cruse.org.uk/supporting-yourself
からの引用とその和訳です。


経験のない方は意外に感じられるかもしれませんが、
亡くした人について話すことは、心が慰められる一時です。

「あの時あの人はこうだった、私はこう思った」
ととりとめもなく話していると、まるでその人がそこにいるかのような幸せを感じられます。
思い出を話している間は、死別の痛みも少しは和らぎます。

私達遺族は死別という形でその人を失いましたが、思い出までもは失われていません。
思い出せば、いつでもあの人の姿を思い浮かべられる。
そしてその思い出は人と共有できる。

そう体感できると、なんだか落ち着くことができます。
そして、何度も話しているうちに徐々に気持ちが整頓されていきます。

ですから、周囲の方はぜひそのお話を聞いてあげて欲しいと思います。
遺族が一番傷つくのは「そんな話をやめなさい。現実を見なさい」
と言われることです。


そして、周囲の人に「自分がどうして欲しいか」を伝えるのは大切なことです。

話したければ「話し相手になって欲しい」と言い、
そっとしておいてほしければ「今はあなたと話したくない」とはっきり言いましょう。

残念ながら、過剰に遺族の方とかかわりたがる方も中にはいらっしゃいます。
中には宗教や健康食品の勧誘をなさる方も・・・。
「無神経なこと言う人に限って家に押しかけてくるのは何故?」
と思う経験をされる方も少なくはないようです。


最後に。
規則正しく3食を食べ、布団に入ることは大切です。
眠れなくても、ベットに体を横たえましょう。

「眠れない、食べられない」と感じたら、病院へ行きましょう。
評判の良い精神科や心療内科は常に予約がいっぱいであることも。
かかりつけの病院があれば、そこで相談してみるのも一案です。

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