2014年11月6日木曜日

10月の出会い

講師として講演に呼んでいただいたり、セミナーを開催したり。
10月は、人前に立つお仕事が続きました。

創業の動機を話す時以外は、活き活きと働いていた以前の自分のよう。

けれど、私にとって10月は、待望の退院を待ちわびながら、お礼と記念のお菓子を入院仲間に配った
想い出深い季節でもあります。

10か月におよぶ入院生活からの卒業が近づいてきたのは、7年前の10月の中旬。
ハロウィンの季節だったので、ハロウィン柄の袋にお菓子を入れて、入院仲間に配りました。
入院中は季節感が薄れてしまうので、季節の行事は大切で喜ばれるのです。

講演という慣れないお仕事に緊張し、気持ちが張りつめていても、
通勤途中にハロウィンの飾りつけを見かけると、即座にあの頃のことが思い出されます。

周囲の方にとっては、「7年も前の昔のこと」なのでしょうが、私にとっては、つい先日のことのよう。

最近「すっかり元気になったようでよかった」と言っていただくことが多いのですが、
私の実感は「変わってしまった自分をなんとか隠すことができるようになった」というところです。


そんな中、先日私と同じ時期に大切な家族を喪った方と出会うことができました。
その方も同じ想い感じているのだそう。

当事者としての想いを対面で分かち合えるのは貴重な機会。
病院の同窓会に参加できずにいる私にとっては、初めてのことです。

大勢の人と出会うお仕事は緊張を伴いますが、時にはこんなご褒美もあるのだと嬉しくなりました。


そしてまた、息子と同じ病気を克服して、起業を目指して頑張っておられる青年にも
出会うことができました。
彼はご両親から病気のことをほとんど聞かされていないのだそうですが、
私は勝手に勇気づけられてしまいました。


思いがけず履くことになった二足のわらじ。
体力的にも精神的にもキツイなーと感じることもしばしば。

ですが、二足目のわらじのおかげで、このような貴重な出会いに恵まれました。

大変だったけれど、頑張ってよかった。
そして、やはりグリーフケアギフト事業も頑張ろう、と思えた出会いでした。

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