2014年10月31日金曜日

通販ソリューション展

EC業界のはしくれに位置する者として以前から気になっていた「通販ソリューション展」。
Japan IT Weekとして開催される7つの展示会のうちの1つです。

某商工会様のスマホアプリ研究会アドバイザーとしてのお仕事で、この展示会に同行する機会があり、
空き時間を利用して通販ソリューション展も視察することができました。

感想は、「う、なんかギラギラしている・・・」。
弱肉強食と言うより、「よくわかってない奴からお金をぶんどってやろう」的なノリも見え隠れ。
改めてIT業界とEC業界の違いを実感しました。

ITがInformation technology(インフォメーション・テクノロジー)=情報技術であるのに対し、
ECはElectronic commerce(エレクトリック・コマース)=電子商取引
技術ではなく商売の世界なのだと強く感じました。

今や百貨店よりも大きな売り上げがあるEC業界。
様々な会社が様々なサービスを提供しています。
株式会社Ryo-Maさんがくださった「ECのミカタ通信」という冊子の「EC業界関連図」が今後研究の役に立ちそうだと思いました。
http://ecnomikata.com/diagram/ のリンク先でその「相関図」を見ることができます。

ちなみに会場は幕張メッセ。
幕張は、私が新人社員時代に研修で半年間滞在した街。

新人研修の一環で、幕張メッセで行われていた「ネットワークコンピューティング展」を見学してレポートを書くという課題がありました。
私は「デジタルデバイト」をテーマに熱いレポートを書き、それを読んだ指導教官(ベテラン女性SE)に
「あなたには熱意も才能もありそうだけれど、SEという仕事にやりがいを感じられるのかちょっと心配」
と言われたのでした。

彼女の予言はある意味当たったのかも。

いろいろな意味で、時代の流れを感じた一日でした。

2014年10月24日金曜日

ゴールドリボン

先週の日曜日。
豊川商工会議所様の創業塾で、創業体験をお話してきました。

与えられた時間は90分+質疑応答30分。
事前にお送りした当日配布資料は、事業計画書と創業年表、そしてお役立ちデータ集。
当日上映資料には、創業の経緯を写真で紹介するページを追加しました。

過去の写真を整頓していて、やはり息子のことは避けられないと判断。
経緯の最初のページ入院中の写真と、病名を掲載することにしました。
勇気が必要でしたが、入院中の写真にはなつかしいみんなが元気よく遊んでいる姿もあって。

久しぶりにひらいたこの写真フォルダには、楽しかった思い出ばかりがつまっていて、
写真を選ぶことは、覚悟していたよりは辛くありませんでした。


前日深夜まであわただしく準備をし、当日。

スーツは、見本市で愛用していたものを選択。
「写真で紹介した事柄が、本当に私が行ったことなのだ」と実感していただけるかも?
とたくらんで。

胸元にはゴールドリボンバッジを付けました。
「がんの子供を守る会」のシンボルです。

グリーフケアギフトでの創業を志した時、
「いつかマスコミに出たり講演したりする機会ができたら
これを身に付けよう。そして聞かれたらこの会のことを説明しよう」
とひそかに心に決めていました。

あいにく当日は、病院の写真を表示して病名を口にすることに緊張してしまい、
バッジの説明ができたか否か定かではありません。

けれど、受講生の皆様は私の話を温かく受け入れて、聞き入ってくださいました。


講演終了後は、受講生の皆様との懇親会に誘われ宴席へ。
様々な質問を受けながら楽しくおしゃべりし、帰路につきました。

最近、碧香堂事業に時間を割くことが難しく、もどかしく思っていたのですが、
今回このような機会をいただいて、改めて「死別後頑張ってきた自分」を
認めることができました。


直感で私の採用を決めてくださった所長様には本当に感謝。

受講生の皆様のLINEグル―プに加えていただいたので、
様々な情報を提供し、皆様の創業をお手伝いできたらと思います。


がんの子供を守る会:http://www.ccaj-found.or.jp/

2014年10月16日木曜日

豊川商工会議所 創業塾とよかわ2014 受講者の皆様へ

2014年10月19日にお話しさせていただく、豊川商工会議所様の「創業塾とよかわ2014」で使う資料の一部です。

URLリンクは紙媒体でもらっても・・・と思い、ここにリンク集をご用意させていただきました。
ご活用いただければと思います。


1.事業の概要
碧香堂 http://griefcaregift.com
ショップブログ http://blog.griefcaregift.com このページです
facebookページ http://www.facebook.com/OfficeWanibe
お客様の声 http://blog.griefcaregift.com/?cid=29480
事例紹介(J-Net21) http://j-net21.smrj.go.jp/establish/sougyouhojyo/jirei.html


2.創業の軌跡

海外社会人インターン http://intern.hidajapan.or.jp
あいち産業振興機構創業道場 http://www.aibsc.jp/tabid/147/Default.aspx
ミプロ http://www.mipro.or.jp
東京ギフトショー http://www.giftshow.co.jp/tigs/79tigs/index.htm
ててて見本市 http://tetete.jp/trade/
創業補助金 http://www.smrj.go.jp/utility/offer/075939.html 
愛知県よろず支援拠点 https://www.facebook.com/aichi.yorozu


3.これから創業をされる皆様へ

<開業手続き>
豊橋税務署 https://www.nta.go.jp/nagoya/guide/zeimusho/aichi/toyohashi/index.htm
様式 http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm

< 確定申告>
やよいの青色申告 http://www.yayoi-kk.co.jp/products/aoiro/
弥生会計 http://www.yayoi-kk.co.jp/products/account/

< 商標&ドメイン>
IPDL特許電子図書 http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl
お名前.com http://www.onamae.com/

< ネットサービス>
無料ホームページ Jimdo http://jp.jimdo.com/
BASE https://thebase.in/
STORES.jp https://stores.jp/
Yahoo!ショッピング http://business.ec.yahoo.co.jp/shopping/
上記を解説する無料セミナー http://www.aibsc.jp/tabid/373/Default.aspx

< クラウドソーシング>
ランサーズ http://www.lancers.jp/
クラウドワークス http://crowdworks.jp/

< テンプレート>
アスクル(パワーポイントのテンプレート)https://spc.askul.co.jp/showin/pp2010_index.html
Microsoft Office http://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc/default.aspx?navIndex=6
         http://office.microsoft.com/ja-jp/images/results.aspx?qu=%E4%BA%BA&ex=1

< ネット専業印刷会社>
アスクルスピードプリントセンター https://spc.askul.co.jp/
グラフィック http://www.graphic.jp/
キングプリンターズ http://kingprinters.com/
イロドリ http://www.iro-dori.net/
プリントパック http://www.printpac.co.jp/
東京カラー印刷 http://www.tcpc.co.jp/
マヒトデザイン http://mhtdesign.net/

< 写真素材サイト>
PAKUTASO - ぱくたそ http://www.pakutaso.com/
写真素材 足成 http://www.ashinari.com/
モデルピース http://www.modelpiece.com/ 
フォトスク http://photosku.com/
ソザイング http://sozaing.com/
写真AC http://www.photo-ac.com/

< 公的支援>
創業補助金 http://www.aibsc.jp/tabid/404/Default.aspx
小規模事業者持続化補助金 http://www.jizokukahojokin.info/
中小庁のサービスポータルサイトhttps://www.mirasapo.jp/index.html
施策マップ一覧表示がおすすめ https://www.mirasapo.jp/measure_map/index.html
あいち産業振興機構 http://www.aibsc.jp/joho/001_mail.html
愛知県よろず支援拠点のFBページ https://www.facebook.com/aichi.yorozu



皆様の健闘をお祈りします。
迷ったり困ったりしたら、よろず支援拠点へご相談ください。

2014年10月6日月曜日

通りすがりのアドバイザー

アトランタで見つけた素敵なキャンドル。

参考:過去の記事
ANNA GRIFFINのカード(3)キャンドルメーカー
ANNA GRIFFINのカード(4)エレベータースピーチ
ANNA GRIFFINのカード(5)エレベータースピーチ2
ANNA GRIFFINのカード(6)作戦会議
ANNA GRIFFINのカード(7)英語プレゼン準備
ANNA GRIFFINのカード(8)商談

強引な自己PRでオーナーとの会談にこぎつけた私でしたが、
「イギリスの代理店を通して買ってくれ」
と、直接取引を断られてしまいました。

帰国後、イギリスの代理店にメールをしてみましたが、
返事がありません。

ジェトロに相談に行くと「どんな魅力的な商品でも、相手があなたと取引したいと思ってくれないと取引は成立しない。
そんな失礼な態度をとる会社と取引をしても何も良いよいことはない」
とアドバイスされてしました。

その後、東京ギフトショーに参加して、国内のメーカーとも商談しましたが
「実店舗のないネットショップのみの会社とはお取引できません」
と断られること多数でした。

「買いたい」と言い、お金さえ支払えば売ってもらえるものだとばかり思っていた私。
どうらやこの業界では、そうではないようです。
どうしたものか。

そんな風に悩んでいた時、友人がお気に入りの飲み屋さんに連れて行ってくれました。
美味しいお魚を堪能していると、たまたま隣の席に居合わせた常連さんに
話しかけられ、友人に「私の友達です。彼女、起業準備中なんですよ」と紹介されました。

なんでもその常連さんは起業して7年。
様々な事業を試した挙句今はエステの会社を運営しているのだそうです。

聞かれるままにアトランタでの顛末をお話しすると、
「僕だったら最低注文金額を聞いて、半年時間をくれと言う。
そしてその半年間で買い手を見つけて輸入する」
と言われました。

なるほど。契約を成立させるには、そういう方法がベストなのでしょう。
商売に向いている人の発想はこうなんだ、と目から鱗でした。

けれど私はそんなリスクまでとって、大口の取引を成立させたいのではありません。
遺族の方がもらって心が慰められるような「グリーフケアギフト」の習慣を
日本に根付かせることが私の目標です。


そしてその1か月後、私は成田のタリーズで見知らぬ外国人と同席になりました。

お互い「このテーブルは空いていたと思っていたのに、先客がいた」みたいな状況。
譲り合った挙句、シェアすることになりました。
「なんだか気まずいなー」と思って「どこから来ましたか?」と話しかけたところ、
彼はシンガポールに住むアメリカ人とのことでした。

「奥さんはシンガポールの人なの?」と聞いたら
「いいやアトランタの出身だ」とのこと。
「あら、私先月アトランタへ行ったばかりなのよ」と答えたところ、
大変驚かれ「アトランタへ?!何をしに?」と言われてしまいました。


 ”余談ですが。
  アトランタってそんなにマイナーな都市なのでしょうか。
  デトロイトでの入国審査で「アトランタへ行く」と答えたところ
  「アトランタ?何をしに?!」と審査官にいぶかしげに聞かれたのでした。”


コーヒーを飲みながら今までのいきさつを話したところ、彼は次のように話してくれました。

「流通業界は、君のいたIT業界とは異なる性質を持っている。
力のあるメーカーほど、取引先に格を求める。
IT業界では、スキルさえあればどんな大企業とでも取引できるのだろう?
ところが流通業界ではそうではない。
よい品を扱いたければ、よい企業になることだね。
よい企業と言うのは、沢山売れる企業ではない。
客層がよい企業という意味だ。
魅力的な企業になれば、今度は逆に取引先から売り込みがくるようになるよ」

そんな彼は、某有名デューティーフリーの店長で、
本社での店長会議に呼ばれ、その帰り道なのだそうです。

彼がコーヒーを飲み終わる前にアナウンスが入り、
「僕の搭乗の時間だ。話せてよかった。君のビジネスの成功を祈るよ」と言うと、
タリーズのコーヒーを片手に去って行きました。


なるほど。私のいたIT業界でエンジニアに求められていたのはスキル。
けれど流通業界でバイヤーに求められるのは別のもの。
それが何かは分からないけれど、今の私にはチャンスを捕まえることはできても
契約に結び付けれなかったのは、その何かが足りないからなのでしょう。


こうして私は、偶然テーブルで隣り合わせた2人の商売人から、商売のヒントを得たのです。

☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜

何故私が成田空港にいたのかというと、韓国に例のキャンドルメーカーの代理店を視察に行く途中だったから。

次回はそのお話をお届けします。