2014年8月28日木曜日

Cruesの冊子(2)

義理の姉が帰国し、以前ブログに書いたCruesの冊子を送ってくれました。

上段左:After the death of someone very close (とても親しい人を亡くした後で)
£2.50(約473円)
紫色を基調にした落ち着いた雰囲気の全12ページの冊子です。

上段右:When someone you love dies (愛する人を亡くした時に)
£2.75(約430円)
ワニのイラストがかわいいフルカラーの小さな冊子です。

この2冊の表紙をめくるとこんな感じ。

ワニの冊子には、写真を貼るための両面テープもついています。

思ったより薄くて割高に感じます。
おそらく組織運営のための寄付も含まれているのでしょう。

冊子は下段の茶色の封筒で届き、寄付を呼びかけるリーフレットと、
名刺サイズの連絡先カードがついていました。
このカードには「私たちは愛する方を亡くしたあなたをサポートします。
亡くなった時期や死因にかかわらず」というメッセージが書いてあります。
このカードは耐久性の高そうな加工がしてあり、遺族の方が保管するのに適したカードになっています。
冷蔵庫にでも貼っておいてもらえたらいつか役に立つ時がくるのではないでしょうか。


また、義姉はデパートの文具売り場でシンパシーカードも見つけ買ってきてくださいました。
 

シンパシーカード英国版は、中身も確認し別途ご報告いたします。
しばしお待ちください。

2014年8月22日金曜日

豊川商工会議所「創業塾とよかわ2014」での講演

愛知県の豊川商工会議所様が主催されるセミナー「創業塾とよかわ2014」
で創業体験についての講演をさせていただくことになりました。

事前に「内部審査に使うので、経歴書を送ってください」と言われ送ったところ、
ほぼ全文が採用され、メイン講師の方より紹介欄が大きくなってしまいました。

「創業体験者」としてのお話しをすることが私の役割なので、
取引成立までの私の無謀な挑戦と、
創業前後の赤裸々な失敗談をお話し、
勇気と教訓を持ち帰っていただければと考えています。

この「創業塾とよかわ2014」は、
9/28(日)、10/5(日)、10/19(日)の3日間短期集中コースで、
受講料はなんと3日間で3000円。
会場は、豊川駅前の豊川商工会議所。
在住地にかかわらず、どなたでも受講していただけるそうです。

私は10/19(日)の午後お話させていただきます。
どんな出会いがあるのか、今から楽しみです。


■詳細とお申込みはこちら(豊川商工会議所HP)
http://www.toyokawa-cci.org/jyouhouteikyou/kousyuukai.htm

2014年8月14日木曜日

シンパシーカード(英国)習慣

イギリスに滞在中の義姉が、イギリスのシンパシーカードについて調査し、
教えてくれました。

調査相手は、「リバーズダウン」という滞在型の語学研修学校を運営するキャロラインさん。
今までのアメリカやフランスでの調査と異なり、一般市民の方からの情報です。
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<英国のシンパシーカードとお悔やみの習慣について>

自分の親しい人の身内が亡くなったら、訃報を聞き次第すぐにその親しい人に宛てて
シンパシーカードを送る。

亡くなった人のことをよく知らなければ一般的な文言を書く。
知っている人なら、なるべくその人についていろいろ書く。
(どんなすばらしい人だったとか、自分とその人とのエピソードなど)

シンパシーカードは、シンパシーカードとして売られているものを使うことも多い。
そうではない一般的なカードを使うこともよくある。
(もちろん、絵柄はふさわしいものを選ぶ)

シンパシーカード以外の贈り物はあまりしない。
花をお葬式に贈ることはある。
故人がサポートしていた慈善団体等があり、遺族がそれを望めば、
花を送るかわりにその団体に寄付することはよくある。
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だそうです。シンパシーカードは私の想像よりずっと定着している習慣のようです。

また「亡くなった方を知っていたら、なるべくその人について書く」
という習慣は、遺族にとってグリーフケアの助けになると感じました。

死別直後の遺族にとって「大切な家族に関する話題がタブーになってしまった」
「もう故人についての新しい思い出が作れない」と感じることはショックなことです。

けれどこうしてカードを通じて「自分が知らなかった故人のエピソード」を
教えていただけることは
「まだまだ私は大切な家族について新しく知ることができる」と感じることができ、
「死んでしまっても、思い出までは奪われない」という力強い発見をする手がかりになります。

Crues(イギリスの国家的なグリーフケア組織)のガイドライン
遺族の方へ -自分を助ける方法-(Cruse Bereavement CareのHPから)
周囲の方へ -遺族の方を助ける方法-(Cruse Bereavement CareのHPから)
でも「故人について話すこと」が推奨されています。
おそらく理にかなった方法なのでしょう。


碧香堂は、日本でも「訃報を聞いたらお悔やみのカードを贈る」という習慣を提唱したいと考えています。

現在は、第一弾として、アンナ・グリフィンのグリーティングカードの取り扱い
を行っています。
今後は、「お悔やみカードに書くべき言葉のヒント集」のようなものも
提供できればと考えています。



ご参考:リバーズダウン(日本語案内)
http://www.crossculture.com/UserFiles/File/Riversdown-House-Brochure-Japanese-Nihongo-2013.pdf
リバーズダウンハウスは英国ハンプシャーにある滞在型の学研修センター。日本人の受け入れも行っています。

2014年8月8日金曜日

Cruseの冊子

以前、このブログで紹介したイギリスの国家的グリーフケア組織Cruse。
http://www.cruse.org.uk/home

Cruesはサイト上で様々なグリーフケアに関する情報を発信し、
リーフレット的なものもダウンロードできるようになっています。
そして同時に、冊子の販売も行っています。

冊子はどれも厚すぎず薄すぎず。
インターネットに接続する意欲もない遺族の方へ
これらの冊子を贈るのは実質的で思いやりにあふれた方法に思えます。

お花やタオルなどのちょっとしたギフトに添えるのにもぴったり。
これぞグリーフケアギフト、なのではないでしょうか。

私は、以前から、ぜひその冊子を手に取ってみたいと考えていました。

しかしこれらの冊子の配送先はイギリス国内に限られる様子。
パリの見本市に出かけた際、イギリスにも立ち寄って入手を試みようかと考えましたが、
日程や費用の関係で断念してしまいました。

それにイギリスの郵便配達事情が分かりません。
短期の滞在だと受け取れない可能性も高いです。
どうしたものか・・・と思ったまま半年が経過。

しかし、なんとこの夏、夫の姉がイギリスに1か月ほど滞在しているという知らせを聞きました。
思い切ってメールで「もしお時間に余裕があれば、このサイトのこの冊子を買ってきて
いただけないでしょうか」とお願い。
すると、「お安い御用です。お土産何がいいかなーと迷っていたので喜んで手配いたします」
と快く承諾してくださいました。

お姉様、ありがとうございます!!
(ずうずうしい弟嫁ですみません。)

Cruseの何冊もある冊子の中から、普遍的でベストセラーの2冊を厳選してお願いしました。
手元に届きましたら、またお知らせしたいと思います。


しばらく英語から遠ざかっていた私ですが、
久しぶりに翻訳作業を頑張らねば!と今からはりきっています。


Cruse Bereavement CareのHPのグリーフケア情報を紹介した当ブログの過去記事
遺族の方へ -自分を助ける方法
周囲の方へ -遺族の方を助ける方法
遺族の方へ-年末年始の過ごし方
子供との死別