2015年8月28日金曜日

Facebook活用法(始め方)@創業道場

私が派遣社員として働きていた頃、体調を崩して1週間ほどの休暇を取ったことがありました。
「明日から復帰だ」という日の夜、新聞で「創業道場受講生募集」という記事が目に留まりました。

公的機関である産業支援機構が、創業者を育成するスクールを運営しており、
年に2回あるスクールの受講生を募集しているとのこと。
漠然と「バンコクで出会ったあのお線香とろうそくが日本で買えるようになったらいいのに」と思いながらも
具体的な行動に至っていなかった当時の私にとって、何かのヒントになりそうな記事でした。

幸い翌日の復帰日はノー残業デー。そしてその場所は勤務先と同じ駅の近くにありました。
それまで、そういった支援センター的な存在を全く知らなかった私は、
職場復帰に対して感じていた不安でおっくうな気持ちを拭い去るためにも
「終業後、ここの様子を見にいってみよう」と思い立ちました。

それが私と現在の職場のファーストコンタクトです。


創業道場では、15人程度の定員制で、半年間かけて起業に必要な様々な知識を学びます。
最終日には事業計画をプレゼン発表。
半年間共に学んだ仲間とは、情報交換をしたり励ましあったりと、今でもよい関係が続いています。

そんな創業道場では、5人のアドバイザーの先生方による講義だけでなく、卒業生による講義もあります。
起業体験を語ったり、特定の分野の技術を伝える講座だったり。
ここに講師として呼ばれるということはある程度起業が成功している証であり、
かつての自分と同じような悩みを抱えている人へ、何らかのヒントを与える力があるということです。

私は講義を受けながら、ひそかに「いつか自分も伝える立場になりたい」と思いました。
未経験ではじめる輸入・ネットショップの世界だけれど、それくらいは語れるくらいにならなければと考えていたのです。


そんな私の卒業発表の資料が、現在の上司の目に留まり、思いがけずIT相談員としての仕事がはじまりました。
そして、そこでのセミナーを創業道場の担当者の方が聞いてくださり、卒業生講師として今回お声がかかったのです。

予定していた「輸入・ネットショップ」ではありませんが、創業前からずっと事業に活用しているフェイスブックがテーマ。
様々な体験をまじえながら「等身大」を意識して語ったところ、
活発に質問をしていただけ、アンケートでもよい評価をいただくことができました。
後輩のお役に立てたことは嬉しいですし、「今までのセミナーとは違ったフランクな雰囲気」という新しい試みが
成功したことも嬉しいです。

さて、そんな講義をした手前、毎週のフェイスブック投稿を欠かすことができなくなりました。
恥ずかしい思いをしないよう、より計画的な投稿作業を心がけようと思います。

2015年8月18日火曜日

バンコク爆破事件

バンコクで痛ましい事件が起こってしまいました。

爆弾が仕掛けられていたのは、エラワン寺院。
私がバンコクへ行くたびに足を運んでいる思い入れのある場所です。

第一報を知ったのは、タイに住むフェイスブック上の知人の投稿で。
帰宅後にTVで映像を見た時にはショックを受けてしまいました。

私がはじめてタイを訪れたのは、息子との死別後間もない2008年。
駐在員の妻としてバンコクで暮らす幼馴染を訪ねる旅行で、観光の一環としてエラワン寺院に足を運びました。
ガイドブックで「何でも願いをかなえてくれる寺院」と読んだのですが、
自分自身に「お願いしたいことが何もない」ことに気が付き、途方に暮れてしまいました。

バンコクを再訪したのは2010年。
海外社会人インターンとして働きながらの、1か月の滞在でした。
滞在中は社用車で移動することが多かったのですが、エラワン寺院の前を通ると、
運転手の方がハンドルから手を放してワイ(合掌)をすることにヒヤヒヤ&カルチャーショック。
無事勤務を終える頃には、私はバンコクをすっかり好きになり、
最後の週末に一人でエラワン寺院を訪れ、「またこの場所を訪れられますように」とお願いしました。

2年後の2012年に、今度は起業準備のためにタイに再訪。
はじめてのギフトショーでの商談をなんとか終え、今度はネットショップの立ち上げだ!と張り切って
「商売を無事にはじめられますように」と祈願しました。

1年後の2013年には、再度ギフトショーを訪問。
とても渡航費用が出るほどの売上はなかったのですが、創業補助金の助けがあって再びギフトショーに参加できたのです。
事業の発展スピードの遅さに歯がゆさを感じていたのですが、
この寺院を訪れることで「それでも1年前に比べたらずいぶん進展した」と思い直すことができました。
そこで、お礼に小さな像を奉納。
私のために踊ってくださる楽団を見ながら、「次はもっと大きな取引ができますように」とお願いしました。
あれから2年。いまだにそのお礼をしに行けてはいない中での今回の事件。
創業当初のひりひりとした自分の想いが思い出され、
犠牲になった方とそのご家族の心情を想い、一人胸を痛めました。

碧香堂事業のきっかけから節目ごとに訪れているエラワン寺院。
これからも私と碧香堂にとっては大切な場所です。

次に訪れることができたら、バンコクの平和とタイの繁栄を祈りたいと思います。

2015年8月16日日曜日

名古屋の画材店

少量から注文できるネット専業の印刷会社。
各社しのぎをけずっており、請求すれば印刷用紙のサンプルを送ってきてくださいます。

有料でためし刷りを行うこともできますが、送料を考えるとかなりの割高になってしまいます。
しかし、市販の印刷用紙では雰囲気が出ません。
どうしたものかと悩んでいると、お世話になっているデザイナーさんから
「試作段階では、紙を取り寄せて家庭用プリンターで印刷してみては?」
とアドバイスをいただきました。

「特殊な紙」が手に入る名古屋市内のお店をリストしてみたところ、こんなラインナップになりました。

■ロフト名古屋(矢場町)
http://www.loft.co.jp/shop_list/detail.php?shop_id=295
紙関係は4Fの製図コーナーの近く。
052-219-3000(代表) 10:30~20:00

■キンコーズ(名駅・伏見・栄・池下)

http://www.kinkos.co.jp/store/nagoya.html
在庫があれば、安い。取り寄せ不可。
24時間営業。

■世界堂名古屋パルコ店(矢場町)
http://www.sekaido.co.jp/shop_nagoya.html
営業時間 : 10:00~21:00(年末年始を除く)
定休日 : 名古屋パルコ休館日


■セントラル画材(久屋大通)
https://www.central-gazai.co.jp/access.php
1F セントラル プリントファクトリー
Tel:052-953-8628 Fax:052-951-2641
出力・加工受付業務 クロマテック製作
●年中無休(夏季・冬季・臨時休業除く)
●営業時間 月曜~土曜日:AM9:00~PM7:00
日・祝:AM10:00~PM6:00(受付・引取のみ)

■ペーパーボイスヴェラム(国際センターと丸の内の間)
http://www.heiwapaper.co.jp/shop/shop.html
電話番号    052-223-2314
営業時間    9:00am ~ 5:00pm(土日祝休み)
デザイン関係の方の支持が高いお店。

世界堂さんはベテランさんっぽい店員さんが「私が聞いたことがない紙なので、当店での取り扱いはありません」ときっぱり。
「セントラル画材」さんと「ペーパーボイスヴェラム」さんは取り寄せに慣れている様子でした。
紙のサイズが「半裁(788×540mm)」「四つ切(540×392mm)」と特殊で戸惑いますが、皆さん親切でした。

勤務後に取りに行かなければなので、今回は営業時間の長い「セントラル画材」さんにお願いしました。
自分で上手にカットする自信がないので、店頭でA4サイズに切って頂きました。
1カット50円。

こうして私は、A4サイズの特殊用紙を入手しれたのでした。
印刷するは少々緊張いたします。

2015年8月6日木曜日

水面下

早朝、ミッドランドスクェアの地下を通る機会がありました。
名古屋では一番の高級ショッピングビルとされていて、数多くのブランド店が入居するこのビル。
着飾った買い物客が行きかう日中とは違い、開店準備をする店員さん達が忙しそうに歩き回っています。


きっとどこかのお店の店員さんなのでしょう、
スタイリッシュなスーツに身をつつみ、台車を押している若者とすれ違いました。
ふと台車の上の段ボールに目をやると「ピエール・マルコリーニ」のロゴ。

店頭ではきらびやかに飾られている高級チョコレートも、
お店に届くまでは何の変哲もない普通の段ボールで運ばれていることを初めて知りました。
創業後、私は多くの経営者の方と知り合うことができました。
何人も従業員を雇い、順調そのものに見える経営者の方も含まれます。

当初は「近寄りがたい存在だ」と思っていても、時間が経ち親しくなってくると、
そういった方も自分と同じように日々悩み工夫し努力し続けている、ということが見えてきます。

販路開拓の為に何日も屋外の店頭に立ったり、毎週新幹線で遠くまで通ったり。
頭を下げて臨時スタッフを集めたり。
今週はそんな姿を目にすることが続きました。
先週の誤発送を反省していた最中だけに、印象に残りました。

あのピエールマルコリーニだって、普通の段ボールに入って人の手で運ばれているように、
華やかで順調そうに見えるお仕事も、きっとその水面下には多くの努力や工夫があるのです。

コストを削減するところは削減して、より効率の良いやり方を模索する。
そこには当然泥臭い仕事も存在する。
地道な作業の積み重ねで、事業は大きくなっていく。
「自分一人でひたすら努力する」だけではだめで、
「仕組み」を考え構築する時間を意識して作らなければいけない。
そんなことを実感しました。


「タイで1か月働いてみよう」と決意した日から5年目の夏。

いつもと通勤経路を変えてみたのがきっかけで、思わぬ意識の切り替えがができました。