2014年2月20日木曜日

フランスのお線香

香り大国フランス。
寝室でろうそくを使う習慣があることは知っていましたが、お線香に関しては未知数。
どんなお線香があるのか調査してきました。

まずは見本市Maison&Objetにて、お線香のブースを探します。
日本のお線香メーカーの姿が目立ちます。
フランスメーカーもありますが、某有名メーカーE社のスタッフさんは、
私の姿を見つけるなり
「あらー、ごめんなさい。日本人には売れないのよ。日本の代理店から買ってね(にっこり)」
と「質問も受け付けませんわ!」的な完全拒絶の雰囲気。
(いろいろと質問したかったのに・・・)

ようやく見つけた2社でお話を伺ったところ、
両社ともお線香の製造はフランス国外でした。

<A社>
・商品ラインは長いスティックと、巨大なコーンのみ。
・香料はフランス産、製造はインド。
(インドの方が、ウッドパウダーなどの原料が安く手に入るから)
・リビングで香りを楽しむためのものなので、長くする必要がある。
・よって、短いお線香を製造する予定はない。
・キャンドルならフランス産よ。いかが?

<B社>
・商品ラインはA社と同じで長いスティックと、巨大なコーンのみ。
・製造は中国、香料の産地は答えられない。
・製造が中国なのは製造コストと関税の問題。
・君が中国で直接買うより、ロットが小さい。どうだ?

とのことでした。
両社からサンプルをいただいてきましたが、
これだけ長く大きいと、日本の家庭で使うのは難しい。

それに、香りなら碧香堂のお線香だって負けていません。
「やっぱり碧香堂には今のお線香が一番」という結論になりました。


その後、パリ市内の小売店を巡っていると
紅茶の専門店・マリアージュフレールでお線香を発見。

「有名なブレンド紅茶と同じ香りのお線香」が売り文句で、全9種類。


これはお線香20本のセットで19ユーロ(約2700円)。
他に、お線香50本と線香立てのセットがあり39ユーロ(約5600円)でした。
お線香は四角いタイプで、長さは約13cm。
お値段が高いだけあって、包装も立派です。

マリアージュフレールのHPのお線香紹介:
http://www.mariagefreres.com/boutique/FR/las+parfum-du-the.html

店員さんによると
「厳密に言うと、香りのコンセプト・イメージが同じで、香りは多少異なります。
"紅茶の香りとお線香の香りが違う"とおっしゃるお客様も沢山います」
とのこと。
グリーンティー・フレグランス問題にも通じる悩みを感じました。

「紅茶と同じ香りのお線香」というアイデアは目からうろこ。

最近、日本では国産紅茶の製造が盛んになってきていて、
香り高い紅茶も徐々につくられるようになりました。

将来、碧香堂でオリジナル商品を開発する際のヒントをいただいたような気がします。

0 件のコメント:

コメントを投稿