2015年8月6日木曜日

水面下

早朝、ミッドランドスクェアの地下を通る機会がありました。
名古屋では一番の高級ショッピングビルとされていて、数多くのブランド店が入居するこのビル。
着飾った買い物客が行きかう日中とは違い、開店準備をする店員さん達が忙しそうに歩き回っています。


きっとどこかのお店の店員さんなのでしょう、
スタイリッシュなスーツに身をつつみ、台車を押している若者とすれ違いました。
ふと台車の上の段ボールに目をやると「ピエール・マルコリーニ」のロゴ。

店頭ではきらびやかに飾られている高級チョコレートも、
お店に届くまでは何の変哲もない普通の段ボールで運ばれていることを初めて知りました。
創業後、私は多くの経営者の方と知り合うことができました。
何人も従業員を雇い、順調そのものに見える経営者の方も含まれます。

当初は「近寄りがたい存在だ」と思っていても、時間が経ち親しくなってくると、
そういった方も自分と同じように日々悩み工夫し努力し続けている、ということが見えてきます。

販路開拓の為に何日も屋外の店頭に立ったり、毎週新幹線で遠くまで通ったり。
頭を下げて臨時スタッフを集めたり。
今週はそんな姿を目にすることが続きました。
先週の誤発送を反省していた最中だけに、印象に残りました。

あのピエールマルコリーニだって、普通の段ボールに入って人の手で運ばれているように、
華やかで順調そうに見えるお仕事も、きっとその水面下には多くの努力や工夫があるのです。

コストを削減するところは削減して、より効率の良いやり方を模索する。
そこには当然泥臭い仕事も存在する。
地道な作業の積み重ねで、事業は大きくなっていく。
「自分一人でひたすら努力する」だけではだめで、
「仕組み」を考え構築する時間を意識して作らなければいけない。
そんなことを実感しました。


「タイで1か月働いてみよう」と決意した日から5年目の夏。

いつもと通勤経路を変えてみたのがきっかけで、思わぬ意識の切り替えがができました。

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