2015年8月18日火曜日

バンコク爆破事件

バンコクで痛ましい事件が起こってしまいました。

爆弾が仕掛けられていたのは、エラワン寺院。
私がバンコクへ行くたびに足を運んでいる思い入れのある場所です。

第一報を知ったのは、タイに住むフェイスブック上の知人の投稿で。
帰宅後にTVで映像を見た時にはショックを受けてしまいました。

私がはじめてタイを訪れたのは、息子との死別後間もない2008年。
駐在員の妻としてバンコクで暮らす幼馴染を訪ねる旅行で、観光の一環としてエラワン寺院に足を運びました。
ガイドブックで「何でも願いをかなえてくれる寺院」と読んだのですが、
自分自身に「お願いしたいことが何もない」ことに気が付き、途方に暮れてしまいました。

バンコクを再訪したのは2010年。
海外社会人インターンとして働きながらの、1か月の滞在でした。
滞在中は社用車で移動することが多かったのですが、エラワン寺院の前を通ると、
運転手の方がハンドルから手を放してワイ(合掌)をすることにヒヤヒヤ&カルチャーショック。
無事勤務を終える頃には、私はバンコクをすっかり好きになり、
最後の週末に一人でエラワン寺院を訪れ、「またこの場所を訪れられますように」とお願いしました。

2年後の2012年に、今度は起業準備のためにタイに再訪。
はじめてのギフトショーでの商談をなんとか終え、今度はネットショップの立ち上げだ!と張り切って
「商売を無事にはじめられますように」と祈願しました。

1年後の2013年には、再度ギフトショーを訪問。
とても渡航費用が出るほどの売上はなかったのですが、創業補助金の助けがあって再びギフトショーに参加できたのです。
事業の発展スピードの遅さに歯がゆさを感じていたのですが、
この寺院を訪れることで「それでも1年前に比べたらずいぶん進展した」と思い直すことができました。
そこで、お礼に小さな像を奉納。
私のために踊ってくださる楽団を見ながら、「次はもっと大きな取引ができますように」とお願いしました。
あれから2年。いまだにそのお礼をしに行けてはいない中での今回の事件。
創業当初のひりひりとした自分の想いが思い出され、
犠牲になった方とそのご家族の心情を想い、一人胸を痛めました。

碧香堂事業のきっかけから節目ごとに訪れているエラワン寺院。
これからも私と碧香堂にとっては大切な場所です。

次に訪れることができたら、バンコクの平和とタイの繁栄を祈りたいと思います。

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