2015年2月26日木曜日

葬式饅頭とシンパシーギフト

義父が死去してからお通夜まで、義父母のお友達が次々と弔問に訪れてくださいました。
義母も私も睡眠不足でふらふらになりながら対応しました。

みなさんきちんとした服装で来てくださるのですが、
私は病院に駆け付けた時のセーターにジーンズの姿のまま。
「とにかく失礼のないように」と気を張りながら、お茶を出していました。

義父は何か月も入院していて、義母も付き添っていたので、
家の中にちょうどよいお茶菓子がありません。
「買に出かけるわけにもいかないし、どうしよう」と困っていたところ
お客様が帰りがけに「よかったらこれを使って」と私に箱を渡してくださいました。

箱の中身は、弔事用のお饅頭。
おそらく私たちと同じような経験をされた方なのでしょう。
お心遣いを大変ありがたく感じました。

いただいたお饅頭は、お客様にお出しする時だけでなく、
私たちが葬儀の準備と後片付けに疲れた時、心を体を癒してくれました。


以前アメリカのシンパシーカードの習慣を調べた時、「シンパシーギフト」という商品群に出会いました。

ドライフルーツやナッツ、チョコレートといった簡単に口にすることができる食品を籠や箱に盛りつけたもの。
飲み物が添えられているものもありました。

悲しくて忙しくて倒れそう。だけど食事をとるのも億劫。
そんな死別直後の遺族にとって、こういった食べ物の贈り物はありがたいものなのだと、今回実感しました。


食品は賞味期限があるので、現段階の碧香堂で取り扱うのは難しいですが、
将来は食べ物・飲み物のグリーフケアギフトも提案もできればと思います。


 葬儀でおすそ分けいただいたお花が枯れ始めたら、ご遺族もそろそろ寂しさを感じる頃。
ハーブディーの贈り物など喜ばれると思います。

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